マーケット

レイ・ダリオ氏 シリコンバレー銀行破綻の影響はさらに波及する

世界最大のヘッジファンドであるブリッジウォーターを創設したレイ・ダリオ氏が今回のシリコンバレー銀行(SVB)破綻に始まる金融危機について見解を述べています。 世界最大級のヘッジファンド運営会社ブリッジウォーター・アソシエーツを創業したレイ・ダリ…

米銀2行が破綻。CMBS空売りでリターン119%のヘッジファンド、次は米オフィス標的

この週末はシリコンバレー銀行の破綻、そしてニューヨークのシグニチャー銀行の連鎖破綻で話題は持ちきりでしたが、米政府,FRB,FDICは共同声明を発表し、両行の預金全額保護を決定しました。 SVB破綻に伴う危機の深刻化回避を目指す連邦準備制度は、顧客…

ダラス連銀ローガン総裁 : 米国国債市場の脆弱性を指摘

ダラス連銀のローガン総裁が3日のスピーチで、米国国債市場の脆弱性を指摘しました。次回のFOMCでの利上げが0.5%になる可能性があるという意見が出ている中で、0.25%の利上げを支援する材料とも言えそうです。 ローガン氏は「国債市場の規模と複雑さが増大す…

米国大手の資産運用会社であるブラックストーンの不動産担保証券がデフォルト。

米国大手の資産運用会社であるブラックストーンの商業用不動産担保証券(CMBS)が支払不履行となったようです。該当CMBSはフィンランドの不動産会社が保有するオフィスと店舗のポートフォリオを裏づけとするもので、5億3100万ユーロ(約770億円)規模のものでし…

中国富裕層、経済再開でシンガポール移住増加

中国のリオープニング以降、富裕層のシンガポール移住が増えています。同時に移住してきた富裕層によるファミリーオフィス設立件数も増えてきています。 習近平国家主席率いる中国の行方に不安を覚え、税金が安く教育の質が高いシンガポールに移住する中国人…

シンガポールREIT マーケット市況 2月レポート

シンガポールREITの直近パフォーマンスを、Kenny Loh氏の2月11日付レポートで振り返りたいと思います。 FTSE ST REITインデックスは先月末の725.07から748.41と、+3.22%上昇という結果になりました。2月なりやや下げ幅が大きくなっているものの、1月末には79…

FED 市場予想通り0.25ポイントへの利上げ減速を決定。インフレ緩和について言及。

FOMCはFF金利を0.25ポイント引き上げ、4.5-4.75%とすることで決定しました。あと2回ほどの利上げが適切と言及したものの、家賃や賃金も減速されつつあるとインフレ緩和について明言しました。これを好感して、S&P500指数は+1%、ナスダックは+2%と大きく上…

ピクテ 萩野氏 "2023年は金と新興国に注目"

==2023/2/28追記== より新興国について掘り下げたパート2の動画もアップされていますので、こちらもリンクを貼っておきます。 パート2の方では、新興国の株・債券は分散が必須である点。今のバリュエーションでは10年先を見据えるとかなりのリターンが狙える…

米国リート資産価値より2-4割割安水準。オフィスリートはコロナショック時の水準に到達。

金利上昇が進み米国不動産景況感が悪化し、REITの価格下落が進んでいます。この下落により、REITが保有している物件価値よりも2-4割も割安となっています。 特に空室率の目立つオフィス系は4割安の水準で、ハイテク企業を中心に需要悪化でオフィス需要が落ち…

ブラックロック傘下のイギリス不動産ファンドの解約停止

先日のブラックストーンの償還制限に続きブラックロックが傘下イギリス不動産ファンドの解約停止を延長しているようです。 世界最大の資産運用会社である米ブラックロックは、英不動産ファンドに対する解約請求を凍結した。市場が激しく変動する中で、英不動…

シンガポールREIT マーケット市況 1月レポート

シンガポールREITの直近パフォーマンスを、Kenny Loh氏の1月1日付レポートで振り返りたいと思います。 FTSE ST REITインデックスは先月末の723.18から725.07と、+0.26%のやや上昇の結果となりました。レンジ下限まで下げたところで下げ止まっている形となっ…

ARK Invest 12月Webinar: Fed PIVOT

ARK Invest12月度セミナーの日本語版動画がアップされました。基幹ファンドであるARKKは底値圏で横ばいとなっていますが、年末ラリーで株価上昇となるでしょうか。 注目イベント目白押しな12月は”PIVOT”をテーマとして解説しています。今週発表されるCPI,FOM…

2023年は新興国投資の時代?!

新興国株式に対する温度感が高まっており、ゴールドマン・サックスも2023年は新興国株式が先進国株式をアウトパフォームするというレポートを出しています。さらにガンドラック氏もドル高のピークを理由に新興国株を推奨しています。 ドル高のピークが見えて…

シンガポールREIT マーケット市況 12月レポート

シンガポールREITの直近1ヶ月のパフォーマンスを、Kenny Loh氏の12月4日付レポートで振り返りたいと思います。 FTSE ST REITインデックスは先月末の737.39から723.18と、-1.91%低下する結果となりました。10月後半の大きなリバウンド以降、高値圏を維持して…

銅価格、2021年4月以来の高騰

ここ数ヶ月低迷していた銅価格が11月は2021年4月ぶりの大幅上昇を見せました。 銅価格は通常、中国景気と連動しているため、中国のロックダウンや不動産株の暴落が足かせとなっていました。現時点でも中国のロックダウン問題は解決されておらず、北京の感染…

ブラックストーン運営の不動産ファンドが償還を制限

大手プライベートエクイティ投資会社のブラックストーンが手掛けるBREIT(ブラックストーンREIT)で四半期の限度額を超える償還要請に直面し、株価は一時10%安となりました。 米プライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社ブラックストーンが手掛ける69…

米国の住居不動産投資が30%下落。金利敏感株である不動産株は買いの好機。

米国の2022Q3住居購入が前年比で30%下落しています。30%のマイナスはサブプライム危機以来で最大の下落幅になります。 FEDは金融引締め(金利引き上げ)によりインフレ退治を目標としていますが、不動産のインフレもピークアウトが確認され、急速に冷えている…

ラリー・ウィリアムズ氏:マーケットの夜明けは近い

著名テクニカルアナリストであるラリー・ウィリアムズ氏が11/15にオンラインセミナーを実施しています。 現在の株式やコモディティ市場のマーケット分析や、Apple, Teslaなど個別銘柄のチャート分析についてもシーズナリティサイクルの観点から言及していま…

シンガポールREIT マーケット市況 11月レポート

シンガポールREIT各銘柄の2022Q3決算が出揃い、最新のファンダメンタルに基づいたKenny Loh氏の11月13日付レポートがリリースされました。 FTSE ST REITインデックスは先月末の737.01から731.39と、-0.76%低下する結果となりました。一見大きな変動はないよ…

シンガポールREIT指数は底打ち、反騰局面継続か。

シンガポールREITインデックスはここ数週間大幅に下げた後、米国CPI下落を受けて、ボトムから11%以上大幅に反騰しています。Kenny氏はこのリバウンドが続くと見ています。 Podcastの内容をまとめると、 直近、コロナショックのレベルまで下落していた。当時…

ARK Invest 11月度Webinar: De-FAANGの時代

ARK Invest11月度セミナーの日本語版動画がアップされました。直近の10月CPIがインフレ鈍化を示し、ナスダック始め株価が急騰しています。ARKの旗艦ETFであるARKKも11/10-11の2日間で20%も上昇しています。 今回のWebinarは”De-FAANG"がテーマ。*11/4の雇用…

Blackstone 2022Q4 Webcast: 株式にチャンスあり

毎年年初に"ビックリ予想"を行うことで有名なバイロン・ウィーン氏とザイドル氏が四半期毎に実施されるBlackstoneのWebcastで現在のマクロ環境を分析しています。 下記サイトのコラムで要約が記載されています。 10/21以降、米国株は反発し10/26にはS&P500が…

ARK Invest 10月度Webinar : FRBは近く方向転換する

ARK Invest10月度セミナーの日本語版動画がアップされています。直近のCPIや現在のインフレ状況、それに伴うFEDのスタンスが今後どのように変化するかについてコメントしています。 FEBは相変わらず遅行指標だけを見ており、データドリブンといいながら都合…

Jリート株価が下落している理由

J REIT含め不動産に詳しい中山氏が、このところ不調のJ REITについて解説をしています。15分程度の動画で、現在のREIT指数が下落している理由が簡潔にまとめられています。9月以降のREIT指数の下落はJ REITだけでなく、米国REITやシンガポールREITも同様に暴…

マーケットの転換点か?! FED利上げペース減速を検討。 政府・日銀は9/22以来約1ヶ月ぶりの為替介入を実施。

10/22,米国株式市場オープンを控える日本時間22時ごろに、FEDウォッチャーのNickによる重要なリーク記事が出ました。FRBが11月に75bpの利上げを実施した後、12月では利上げペースを減速し50bpの利上げについて議論を開始しているという報道です。 米連邦準備…

20年先を見据えたインフレ環境下での投資戦略:構造の変化と対策

Market StrategistのRussel Napierへのインタビュー記事です。サブプライムローン危機時のBig Shortで多大な利益を上げたことで有名なMichael Burry氏のツイートで取り上げられていました。 pic.twitter.com/PWzDCMoJjL — Michael Burry Archive (@BurryArch…

「景気後退の事前サイン」が出たときの投資を考える: JP Morgan アセットマネジメント

経済指標には遅行指標と先行指標があり、今マーケットから最も注目されているCPIは遅行指標の代表例です。そして、先行指標の代表例として米国企業の景況感を示す「ISM製造業景況感指数」があります。これが50を割れると一般的に事業が縮小傾向となることを…

データセンターREITは売りか?それとも割安で"買い"の好機か?!

2022年も残り2ヶ月と少しとなりましたが、データセンターREITの株価は悪化の一途を辿っています。シンガポールREITを代表するKeppel DC REITも年初来で-28%も下落しています。 Jim Chanosの"データセンターREITは売り"というレポートは現在あたっており、業…

シンガポール中銀、金融引き締めを継続。シンガポールドルは103円台へ。

10/14、シンガポール中銀(MAS)は金融引き締めを継続し、今回で5回連続となりました。シンガポールドルは103.5円まで上昇しています。 MASは「シンガポールドル名目実効為替レート(SドルNEER)」として知られる政策バンドの3つのレバー(傾き、中央…

シンガポールREIT マーケット市況 10月レポート

シンガポールREIT市場全体での9月パフォーマンスの振り返りです。まれにみる最悪の月間パフォーマンスで、指数は暴落しました。シンガポールREITの専門家Kenny Loh氏の10月2日レポート分の要約を見てみましょう。 FTSE ST REITインデックスは先月末の792.62…