マーケット

調整局面後の米国株見通し 年末に向けての上昇ラリーはあるか?

9,10月と続いた調整局面ですが、今週実施された日銀会合・FOMCの後、長期金利も下落し日本株・米国株ともに急速に反発しています。 米国株インデックスであるS&P500やナスダック指数は7月末の高値から10%下落し、調整局面となりましたが、ここから先反発が続…

止まらない円安はどこまで続くか JPモルガン佐々木融氏セミナー

昨年1ドル151円をつけた記憶もまだ新しいですが、再び1ドル150円目前まで行くなど、円安が止まらない状況が続いており、昨年以来の為替介入に注目が集まっています。この歴史的な円安がどこまで続くのか、JPモルガンの佐々木融氏による楽天証券でのセミナー…

ドイツ不動産市場がメルトダウン。建設業にも影響。

米国長期債が4.7%を超える高い金利となっている中、米国長期債はリーマンショック並みの暴落となっていますが、ドイツの不動産市場も急速に悪化しているようです。オフィス不動産市場の低迷など、保有不動産に対する影響のみならず、大手建設業にも破綻の波…

シンガポール住宅価格、上昇継続。

シンガポール住宅価格は依然として上昇しています。4-6月期で-0.2%下落していたものの、直近の7-9月期で前四半期比+0.5%と再び上昇し持続性を示しました。 2022年の大幅上昇時に比べ勢いは鈍化していますが、金利上昇などの引き締め局面でもなかなか下落を見…

Industrial REITが投資家に支持される理由とは?シンガポールREITの注目セクター

シンガポールREIT市場は、様々なセクターに分かれており、その中でもIndustrial REIT(産業用施設REIT)は年初からの成績が特に好調です。今回は、シンガポールREIT市場での最新動向と、Industrial REITの成功要因について詳しく掘り下げてみましょう。 Indust…

和製ソロスこと浅井氏 : 円安は長期的に続く。日本復活のシナリオとは

和製ソロスこと浅井氏インタビュー動画の第二弾が公開されています。今回は日本市場についてをメインに話しています。 前編の記事はこちら。 動画でポイントなる点は以下、 日本経済の低迷期について これまでの30年で、一人当たりの所得は低下。先進国内で…

和製ソロスこと浅井氏 : 米金利は高止まり。円安は再加速へ。

イフギリスでヘッジファンドを運営している和製ソロスこと浅井氏が、現在のマクロ環境についての見解を述べています。 以下、主なトピックの簡単なまとめです。 AI運用 ヘッジファンドでもAIエンジニ人材のニーズは高く増員している。 効率的なトレーディン…

ARK Invest 2023年9月 Webinar : ビットコインとAI

ARK 9月の定例セミナーの動画が公開されました。今回はビットコインの話を中心に、雇用統計の数値を踏まえての経済見通しを話しています。 ビットコイン関連 ビットコインETF進展。SECが敗訴し、今後承認される可能性が高まった。現時点では確定ではないが、…

シンガポールREIT 配当増リスト

シンガポールREITの四半期決算が出揃ったところですが、金利や資源高によるコスト増の影響もあり、営業収益は伸びているものの、配当額が前年比でマイナスになっている銘柄が目立ちました。その中で、今期決算で配当が前年比で増額している7つのリートを取り…

GPIFがブラックストーン不動産ファンドへの投資を拡大

世界最大の年金ファンドである日本のGPIFがブラックストーンの不動産ファンドへ5億ドルを投資したことがわかりました。 Japan’s Government Pension Investment Fund (GPIF), the largest pension fund in the world, is among investors in Blackstone’s gl…

PrologisがBlackstoneから31億ドルで物流施設などを取得

物流REITの世界最大手であるPrologisが31億ドルでBlackstoneから物流倉庫を中心とした産業施設を取得しました。 米投資会社のブラックストーンは倉庫と工業用物件を31億ドル(約4400億円)で、産業用不動産を手がける米プロロジスに売却することで同社と合意…

2023下期のシンガポールREITのパフォーマンスは?

今週で2023年前半も終わりを迎えますが、前期さえなかったシンガポールREITのパフォーマンスは今後どのように推移していくでしょうか。 シンガポールREITのアナリストであるKenny氏が2023下期のREIT市場についての見解をPodcastで述べています。 Kenny氏の見…

シンガポールREIT マーケット市況 6月レポート

シンガポールREITの直近パフォーマンスを、Kenny Loh氏の6月6日付レポートで振り返りたいと思います。 FTSE ST REITインデックスは先月末の735.33から714.12と、-2.88%下落という結果になりました。好調な米国株や日本株とは対照的に大きく下落し、下落トレ…

シンガポールREIT マーケット市況 4月レポート

シンガポールREITの直近パフォーマンスを、Kenny Loh氏の4月8日付レポートで振り返りたいと思います。 FTSE ST REITインデックスは先月末の734.05から747.06と、+1.77%上昇という結果になりました。3月前半はシリコンバレー銀行破綻などの金融不安から指数が…

米大手ブラックストーンの不動産投資信託 5ヶ月連続での解約制限を実施

2022年末から不動産セクターの懸念となっている米国大手ブラックストーン運営のBREITですが、3月も45億ドルという巨額の解約請求が発生したため、解約制限を行いました。実際に解約を行なったのは請求額の約15%に相当する6億6600万ドル分となったようです。 …

レイ・ダリオ氏 シリコンバレー銀行破綻の影響はさらに波及する

世界最大のヘッジファンドであるブリッジウォーターを創設したレイ・ダリオ氏が今回のシリコンバレー銀行(SVB)破綻に始まる金融危機について見解を述べています。 世界最大級のヘッジファンド運営会社ブリッジウォーター・アソシエーツを創業したレイ・ダリ…

米銀2行が破綻。CMBS空売りでリターン119%のヘッジファンド、次は米オフィス標的

この週末はシリコンバレー銀行の破綻、そしてニューヨークのシグニチャー銀行の連鎖破綻で話題は持ちきりでしたが、米政府,FRB,FDICは共同声明を発表し、両行の預金全額保護を決定しました。 SVB破綻に伴う危機の深刻化回避を目指す連邦準備制度は、顧客…

ダラス連銀ローガン総裁 : 米国国債市場の脆弱性を指摘

ダラス連銀のローガン総裁が3日のスピーチで、米国国債市場の脆弱性を指摘しました。次回のFOMCでの利上げが0.5%になる可能性があるという意見が出ている中で、0.25%の利上げを支援する材料とも言えそうです。 ローガン氏は「国債市場の規模と複雑さが増大す…

米国大手の資産運用会社であるブラックストーンの不動産担保証券がデフォルト。

米国大手の資産運用会社であるブラックストーンの商業用不動産担保証券(CMBS)が支払不履行となったようです。該当CMBSはフィンランドの不動産会社が保有するオフィスと店舗のポートフォリオを裏づけとするもので、5億3100万ユーロ(約770億円)規模のものでし…

中国富裕層、経済再開でシンガポール移住増加

中国のリオープニング以降、富裕層のシンガポール移住が増えています。同時に移住してきた富裕層によるファミリーオフィス設立件数も増えてきています。 習近平国家主席率いる中国の行方に不安を覚え、税金が安く教育の質が高いシンガポールに移住する中国人…

シンガポールREIT マーケット市況 2月レポート

シンガポールREITの直近パフォーマンスを、Kenny Loh氏の2月11日付レポートで振り返りたいと思います。 FTSE ST REITインデックスは先月末の725.07から748.41と、+3.22%上昇という結果になりました。2月なりやや下げ幅が大きくなっているものの、1月末には79…

FED 市場予想通り0.25ポイントへの利上げ減速を決定。インフレ緩和について言及。

FOMCはFF金利を0.25ポイント引き上げ、4.5-4.75%とすることで決定しました。あと2回ほどの利上げが適切と言及したものの、家賃や賃金も減速されつつあるとインフレ緩和について明言しました。これを好感して、S&P500指数は+1%、ナスダックは+2%と大きく上…

ピクテ 萩野氏 "2023年は金と新興国に注目"

==2023/2/28追記== より新興国について掘り下げたパート2の動画もアップされていますので、こちらもリンクを貼っておきます。 パート2の方では、新興国の株・債券は分散が必須である点。今のバリュエーションでは10年先を見据えるとかなりのリターンが狙える…

米国リート資産価値より2-4割割安水準。オフィスリートはコロナショック時の水準に到達。

金利上昇が進み米国不動産景況感が悪化し、REITの価格下落が進んでいます。この下落により、REITが保有している物件価値よりも2-4割も割安となっています。 特に空室率の目立つオフィス系は4割安の水準で、ハイテク企業を中心に需要悪化でオフィス需要が落ち…

ブラックロック傘下のイギリス不動産ファンドの解約停止

先日のブラックストーンの償還制限に続きブラックロックが傘下イギリス不動産ファンドの解約停止を延長しているようです。 世界最大の資産運用会社である米ブラックロックは、英不動産ファンドに対する解約請求を凍結した。市場が激しく変動する中で、英不動…

シンガポールREIT マーケット市況 1月レポート

シンガポールREITの直近パフォーマンスを、Kenny Loh氏の1月1日付レポートで振り返りたいと思います。 FTSE ST REITインデックスは先月末の723.18から725.07と、+0.26%のやや上昇の結果となりました。レンジ下限まで下げたところで下げ止まっている形となっ…

ARK Invest 12月Webinar: Fed PIVOT

ARK Invest12月度セミナーの日本語版動画がアップされました。基幹ファンドであるARKKは底値圏で横ばいとなっていますが、年末ラリーで株価上昇となるでしょうか。 注目イベント目白押しな12月は”PIVOT”をテーマとして解説しています。今週発表されるCPI,FOM…

2023年は新興国投資の時代?!

新興国株式に対する温度感が高まっており、ゴールドマン・サックスも2023年は新興国株式が先進国株式をアウトパフォームするというレポートを出しています。さらにガンドラック氏もドル高のピークを理由に新興国株を推奨しています。 ドル高のピークが見えて…

シンガポールREIT マーケット市況 12月レポート

シンガポールREITの直近1ヶ月のパフォーマンスを、Kenny Loh氏の12月4日付レポートで振り返りたいと思います。 FTSE ST REITインデックスは先月末の737.39から723.18と、-1.91%低下する結果となりました。10月後半の大きなリバウンド以降、高値圏を維持して…

銅価格、2021年4月以来の高騰

ここ数ヶ月低迷していた銅価格が11月は2021年4月ぶりの大幅上昇を見せました。 銅価格は通常、中国景気と連動しているため、中国のロックダウンや不動産株の暴落が足かせとなっていました。現時点でも中国のロックダウン問題は解決されておらず、北京の感染…