2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

米国、水素大国へ。投資を加速

米国がクリーンエネルギーへのさらなる投資として「水素」の生産拠点の整備に約1兆円(70億ドル)を投じることを決めました。脱炭素への政府投資額は260億ドル規模で民間との折半分を加味すると全体で500億ドル規模の投資となります。 バイデン米政権は脱炭素…

Keppel REIT 銀座のオフィスビルを取得し日本マーケット進出

Keppel REITが銀座のオフィスビル(東急銀座二丁目ビル)を取得しました。取得額は88億円(84.4 M SGD)で、今回の物件取得がKeppel REITにとって初の日本マーケット進出となります。 Businesstimes 記事 Newsroom | Keppel REIT Strategic expansion into Japan…

【セミナー情報】SGX主催 Prime US REIT セミナー開催

米国オフィス系リートであるPrime US REITのセミナーが11/10(木) 20:30-21:30(SG時間 19:30-20:30)で行われます。SGX(シンガポール証券取引所)主催の公式セミナーで参加費は無料です。平日夜のセミナーで参加しやすい時間となっており、REITマネージャーに直…

【銘柄分析】ESR-LOGOS REIT :産業施設に特化した中堅REIT

<概要・特徴> New Economy不動産に強いESRをスポンサーとする産業施設に特化したIndustrial REITで、シンガポールとオーストラリアに投資しています。2022年4月にESR REITとARA-LOGOS REITが合併してESR-LOGOS REITとなり、時価総額が全体12位まで拡大してい…

Blackstone 2022Q4 Webcast: 株式にチャンスあり

毎年年初に"ビックリ予想"を行うことで有名なバイロン・ウィーン氏とザイドル氏が四半期毎に実施されるBlackstoneのWebcastで現在のマクロ環境を分析しています。 下記サイトのコラムで要約が記載されています。 10/21以降、米国株は反発し10/26にはS&P500が…

ARK Invest 10月度Webinar : FRBは近く方向転換する

ARK Invest10月度セミナーの日本語版動画がアップされています。直近のCPIや現在のインフレ状況、それに伴うFEDのスタンスが今後どのように変化するかについてコメントしています。 FEBは相変わらず遅行指標だけを見ており、データドリブンといいながら都合…

【決算】Keppel REIT 2022 Q3決算

Keppel REITが2022 Q3決算を発表しました。手堅く成長しながらも、積極的な株主還元の見える良い決算でした。 NPI: S$132.6M (YoY +2.5%)DI: S$165.4M (YoY +3.4%) NPI, DI共に前年度比プラス成長を達成しています。 レバレッジ比率は38.4%, 借入金の平均金…

シンガポール改正賭博法によりGameFi企業撤退か。

シンガポールはBlockchainやWeb3に対して積極的にサポートする姿勢を出していますが、GameFiや日本でも一時流行り問題となっていたSTEPNのような「to Earn」系のビジネスはシンガポール改正賭博法の関係で難しくなったようです。 こちらの記事で詳細記載され…

シンガポールREITの為替リスク分析:資産価値・配当に与えるインパクト

シンガポールREITの規模拡大に伴って、シンガポール国外の物件を保有するREITが増えてきています。その際、為替リスクをヘッジし資産価値や配当へのマイナスインパクトを守っているかの分析は安定度を計る上で大切になります。今の日本のように極端な円安と…

CapitaLand Integrated Commercial Trust 2022 Q3決算

シンガポールREIT最大のCapitaLand Integrated Commercial Trustが2022 Q3決算を発表しました。総括して順調な実績でした。 全体のポイントとしては 契約更新に伴う賃上げはオフィス、リテール共に上手くいっている 占有率もQoQ+1.3%改善しており、市況も回…

CapitaSpring :近未来を感じさせる緑と共存した超高層ビル

シンガポールには地震がないこともあり、マリーナベイ・サンズを始め、特徴的な建築物が多くあり、街を歩いて建物を見ているだけでも楽しい気分になります。旅行などで初めてシンガポールに訪れた人は、想像以上に緑が多い街並みで、キレイだと感じる人も多…

【書評】バブルの歴史 エドワード・チャンセラー

投資を行う上で、群集心理の存在は切り離せないものです。その群集心理が行き過ぎた時にバブルは発生し、バブルはどの時代でも存在しています。そんなバブルについての歴史をまとめた一冊。 新訳 バブルの歴史 ──最後に来た者は悪魔の餌食 作者:エドワード・…

Jリート株価が下落している理由

J REIT含め不動産に詳しい中山氏が、このところ不調のJ REITについて解説をしています。15分程度の動画で、現在のREIT指数が下落している理由が簡潔にまとめられています。9月以降のREIT指数の下落はJ REITだけでなく、米国REITやシンガポールREITも同様に暴…

マーケットの転換点か?! FED利上げペース減速を検討。 政府・日銀は9/22以来約1ヶ月ぶりの為替介入を実施。

10/22,米国株式市場オープンを控える日本時間22時ごろに、FEDウォッチャーのNickによる重要なリーク記事が出ました。FRBが11月に75bpの利上げを実施した後、12月では利上げペースを減速し50bpの利上げについて議論を開始しているという報道です。 米連邦準備…

20年先を見据えたインフレ環境下での投資戦略:構造の変化と対策

Market StrategistのRussel Napierへのインタビュー記事です。サブプライムローン危機時のBig Shortで多大な利益を上げたことで有名なMichael Burry氏のツイートで取り上げられていました。 pic.twitter.com/PWzDCMoJjL — Michael Burry Archive (@BurryArch…

「景気後退の事前サイン」が出たときの投資を考える: JP Morgan アセットマネジメント

経済指標には遅行指標と先行指標があり、今マーケットから最も注目されているCPIは遅行指標の代表例です。そして、先行指標の代表例として米国企業の景況感を示す「ISM製造業景況感指数」があります。これが50を割れると一般的に事業が縮小傾向となることを…

シンガポール・オーストラリア 「グリーン経済」協定締結

10月18日、シンガポールとオーストラリアが「グリーン経済」協定を締結しました。これにより、両国間でのグリーンセクター関連事業の関税減税・免税など、投資を促進する環境を整えます。事業としては、サステイナブル農業やグリーン輸送(両国の港間をnet-ze…

地熱発電のゲームチェンジャー: 中部電力がカナダ企業に出資

--2023/5/1 update- 中部電力も出資している地熱発電の新技術を開発しているEavor社ですが、その後順調にプロジェクトを進めており、2024年をめどにドイツで商用プロジェクトを開始するようです。 このクローズドループができれば、国立公園などの景観も損ね…

データセンターREITは売りか?それとも割安で"買い"の好機か?!

2022年も残り2ヶ月と少しとなりましたが、データセンターREITの株価は悪化の一途を辿っています。シンガポールREITを代表するKeppel DC REITも年初来で-28%も下落しています。 Jim Chanosの"データセンターREITは売り"というレポートは現在あたっており、業…

【書評】メタバースとは何か 岡嶋裕史

メタバース、Web3というワードが今流行っていますが、本書はメタバースに焦点をあてた書籍です。FacebookがMetaと社名を変えて以降、米国IT企業を筆頭に世界ではメタバースに関する投資が増えています。 メタバースとは何か~ネット上の「もう一つの世界」~…

【銘柄分析】SPH REIT :高級ブランド店を構えるシンガポール随一のショッピングモールを保有するリート

<概要・特徴> シンガポールとオーストラリアのショッピングモールに投資しているREIT。特に旗艦物件のParagonはシンガポールで有名で、ショッピングエリアの中心地オーチャードロードにあり、グッチやプラダなどの高級ブランドがテナントとして入っているデ…

【銘柄分析】Elite Commercial REIT : イギリスにフォーカスした小型オフィスREIT

<概要・特徴> シンガポール上場REITで唯一イギリスにフォーカスしたREITです。時価総額は小型REITに該当しますが、テナントの99%が政府系ということで、非常に安定感のあるREITです。 2020年上場と比較的新しいREITで、物件の取得や積極的なIR活動など、投資…

シンガポール中銀、金融引き締めを継続。シンガポールドルは103円台へ。

10/14、シンガポール中銀(MAS)は金融引き締めを継続し、今回で5回連続となりました。シンガポールドルは103.5円まで上昇しています。 MASは「シンガポールドル名目実効為替レート(SドルNEER)」として知られる政策バンドの3つのレバー(傾き、中央…

CapitaLand Ascendas REIT 米国ポートフォリオで高いパフォーマンスを発揮

CapitaLand Ascendas REITが保有している米国ポートフォリオで高いパフォーマンスを上げています。その秘訣についてWilliam Tay CEOが語っています。 Ascendas REITは2022年度に入ってからシンガポール国内物件、海外物件、共に積極的に新規物件取得を実施し…

シンガポールREIT決算期突入

米国株は金融機関を皮切りに今週から決算期が始まりますが、シンガポールREITは来週から決算発表が本格化します。10/20のKeppel Infrastructure Trust、21日はCapitaLand Integrated Commercial Trustの決算、さらに翌週からはMapletree,Keppel系列のREITの…

【銘柄分析】Keppel REIT :マリーナ・ベイを囲む一流オフィスビルを保有するリート

<概要・特徴> シンガポールといえば、マリーナ・ベイ周辺のオフィスビル群をイメージする人も多いかと思います。そのオフィスビルの一角を保有しているのがこのKeppel REITです。保有資産の約80%はシンガポールオフィスに投資しています。優良リートらしく安…

【書評】リスクを取らないリスク 堀古英司

ニューヨークでヘッジファンド「ホリコキャピタル」を運営している堀古氏の著書。 リスクを取らないリスク 作者:堀古英司 クロスメディア・パブリッシング(インプレス) Amazon お金、キャリア、人生、日本で生きていくためのアドバイスあなたは、何もしな…

【書評】不確実性超入門 田渕直也:確率論と心理を結びつけたトレーダー必読の書

投資は不確実性の高いマーケットに対して自分がどのような行動をするかによってパフォーマンスが決まってきます。この「不確実性超入門」には、”不確実性との向き合い方が人生の長期的成功を決める”ということで、投資にも活かせる内容が多い書籍となってい…

【銘柄分析】CapitaLand Integrated Commercial Trust:言わずとしれたシンガポール最大REIT

<概要・特徴> Capitaland Integrated Commercial Trust (CICT)はシンガポールを代表する最大のREITで、オフィス・商業施設を保有しています。 時価総額, 保有資産,共にシンガポールREIT1位です。REITの規模が大きくなると海外物件の比率が高くなりがちですが…

【書評】ASEAN 企業地図 桂木麻也:東南アジアマーケットの理解を深める良書

アジアでのビジネスや企業を理解する上で簡潔にまとまっている良書です。東南アジアでビジネスで行っているかたをメインターゲットとしていますが、シンガポールREITに投資を行っている人にも有用です。特にシンガポールでは政府系ファンドがどこに投資を行…