シンガポール住宅価格は依然として上昇しています。4-6月期で-0.2%下落していたものの、直近の7-9月期で前四半期比+0.5%と再び上昇し持続性を示しました。
2022年の大幅上昇時に比べ勢いは鈍化していますが、金利上昇などの引き締め局面でもなかなか下落を見せません。
高い住宅価格は国民の不満にもなっており、シンガポール政府は外国人による不動産購入への税金も強化しています。
世界各国はインフレを抑えるべく金融引き締めを続けていますが、消費者物価指数(CPI)の多くを占める住宅価格が本格的に下落しないことには、シンガポールCPIが落ち着くまではまだまだ道半ばと言えそうです。金利が高い状況が続くと、シンガポールREITの配当が下がる要因にもなります。引き続き動向をウォッチしていきましょう。