2023-01-01から1年間の記事一覧
シンガポールREITの直近パフォーマンスを、Kenny Loh氏の6月6日付レポートで振り返りたいと思います。 FTSE ST REITインデックスは先月末の735.33から714.12と、-2.88%下落という結果になりました。好調な米国株や日本株とは対照的に大きく下落し、下落トレ…
リテールとオフィスの複合REITであるMapletree Pan Asia TrustがQ4 & FY22/23決算を発表しました。 本決算のKey noteです。FY22/23でのDPUは9.61 centsと前年比+0.8%成長、レバレッジは40.9%とやや高い水準、保有物件の総資産額であるAUMはS$16.6 billionと…
シンガポールでは永住権のない外国人の居住用不動産投資を抑制するため、2023年4月27日より、既存の税率30%から60%へと約2倍へ増加させることを発表しました。法人による取得も既存の35%から65%へと増加しています。 日本では不動産取得にあたって外国人にも…
シンガポールREITを代表するデータセンターREITであるKeppel DC REITが2023Q1決算を発表しました。 Gross Revenue: S$70.4M (YoY +6.5%) NPI: S$63.8M (YoY +6.3%) DPU: 2.54 cents (YoY +3.0%) 中国データセンターの取得によりGross Revenue,NPIは+6%超えの…
シンガポールREITの直近パフォーマンスを、Kenny Loh氏の4月8日付レポートで振り返りたいと思います。 FTSE ST REITインデックスは先月末の734.05から747.06と、+1.77%上昇という結果になりました。3月前半はシリコンバレー銀行破綻などの金融不安から指数が…
2022年末から不動産セクターの懸念となっている米国大手ブラックストーン運営のBREITですが、3月も45億ドルという巨額の解約請求が発生したため、解約制限を行いました。実際に解約を行なったのは請求額の約15%に相当する6億6600万ドル分となったようです。 …
GLPはJ-REITを代表する物流REITを運営しており、時価総額面でプロロジスと2強の地位を築いています。GLPは元々シンガポールの物流企業で、今は中国資本が入り、物流施設のみならずデータセンターや再生エネルギー、さらにはファンド事業の領域にも拡大してい…
シンガポール最大REITのCapitaLnad Integrated Commercial Trust がFY2022年度の年次報告書をリリースしました。 全部で280ページのボリュームですが、今後の投資戦略などが記載されている部分などをピックアップしてお伝えします。 <Summary> CapitaLand Integrated </summary>…
AI2041はAIの発展に伴い社会がどう変わっていくかを短編小説の形でまとめた書籍になっています。今話題のChat GPTなどの自然言語処理に関するAIや、自動運転、量子コンピューターなどそれぞれの分野に焦点を当てたストーリーを用い、読者が未来をイメージし…
Chat GPTが多くのメディアに取り上げられるなど世間を賑わせていますが、ビルゲイツ氏も自身のブログで「AI時代が始まった」というタイトルでOpen AIが開発したソフトが1980年代のGUI以来の革命であると言及しています。 Microsoft founder Bill Gates says …
Manulife US REITは2022年12月末に保有資産価値の大幅下落により、シンガポール証券取引所が定めるレバレッジ比率上限に達しています。その上限比率への対応についての財務戦略を練っているManulife US REITですが、韓国の投資会社であるMirae Assetから出資…
世界最大のヘッジファンドであるブリッジウォーターを創設したレイ・ダリオ氏が今回のシリコンバレー銀行(SVB)破綻に始まる金融危機について見解を述べています。 世界最大級のヘッジファンド運営会社ブリッジウォーター・アソシエーツを創業したレイ・ダリ…
この週末はシリコンバレー銀行の破綻、そしてニューヨークのシグニチャー銀行の連鎖破綻で話題は持ちきりでしたが、米政府,FRB,FDICは共同声明を発表し、両行の預金全額保護を決定しました。 SVB破綻に伴う危機の深刻化回避を目指す連邦準備制度は、顧客…
ハゲタカシリーズで有名な真山仁 氏の新作タングル。シンガポールを舞台に、量子コンピュータという最先端テクノロジーを題材にした小説です。ハゲタカでお馴染みのあの人も物語終盤で出てきますので、ファンにもオススメの一冊です。 タングル 作者:真山仁 …
ダラス連銀のローガン総裁が3日のスピーチで、米国国債市場の脆弱性を指摘しました。次回のFOMCでの利上げが0.5%になる可能性があるという意見が出ている中で、0.25%の利上げを支援する材料とも言えそうです。 ローガン氏は「国債市場の規模と複雑さが増大す…
ナスダックなどのグロース株上昇でそちらに資金が回る中、これまで上昇してきたゴールド・シルバーは利益確定により売られています。下記シルバーのETFであるSLVは2月月初に$22.08であったものが3月4日引値$19.55と10%以上も下げています。 この現在の価格状…
米国大手の資産運用会社であるブラックストーンの商業用不動産担保証券(CMBS)が支払不履行となったようです。該当CMBSはフィンランドの不動産会社が保有するオフィスと店舗のポートフォリオを裏づけとするもので、5億3100万ユーロ(約770億円)規模のものでし…
中国のリオープニング以降、富裕層のシンガポール移住が増えています。同時に移住してきた富裕層によるファミリーオフィス設立件数も増えてきています。 習近平国家主席率いる中国の行方に不安を覚え、税金が安く教育の質が高いシンガポールに移住する中国人…
シンガポールREIT最大時価総額のCapitaLand Integrated Commercial TrustのスポンサーであるCapitaLand Investment が中国での不動産投資ファンド事業を拡大させています。 シンガポールの政府系不動産大手キャピタランド・インベストメントが中国で不動産投…
ゼネコン大手は不動産を収益源とすべくREITや物件開発を強化しているようです。 大手ゼネコンの不動産開発投資の稼ぐ力が向上している。清水建設がこのほど、私募不動産投資信託(REIT)を組成したほか、鹿島は銀座などでの高級物件開発に乗り出した。長期化…
年初から上昇していたゴールド価格が2月に発表された雇用統計以降、調整を続けています。雇用統計、CPI、PCEと強い数字が相次ぎ、ドル実質金利が上がっていることが要因です。 さらに、金先物価格の上昇を追い風に売上・利益の増加を期待したい金鉱株は、生…
ウォーレン・バフェット氏のバークシャー・ハサウェーが2/25に年次報告書を公開しました。下記、バークシャーのサイトで確認することができます。 BERKSHIRE HATHAWAY ANNUAL & INTERIM REPORTS 毎年注目のバフェット氏による"Letter"メッセージは全9ページ…
シンガポールREITを代表するIndustrial REITであるCapitaLand Ascendas REITのFY2022 2H決算は好調な結果でした。Key Highlights のスライドで今回の決算の良好さが凝縮されています。 Asset Management: 物件の稼働率は94.6%とYoYで1.4pts改善。更新賃料上…
シンガポールREITの直近パフォーマンスを、Kenny Loh氏の2月11日付レポートで振り返りたいと思います。 FTSE ST REITインデックスは先月末の725.07から748.41と、+3.22%上昇という結果になりました。2月なりやや下げ幅が大きくなっているものの、1月末には79…
シンガポールREIT最大のCapitaLand Integrated Commercial Trustが2022 Q4決算を発表しました。Gross Revenue , NPIで前年比2桁成長を達成するなど良い決算でした。 2H 2022の実績を見てみましょう。 Gross Revenue : S$754.1M (YoY +14.4%) NPI : S$541.7M …
FOMCはFF金利を0.25ポイント引き上げ、4.5-4.75%とすることで決定しました。あと2回ほどの利上げが適切と言及したものの、家賃や賃金も減速されつつあるとインフレ緩和について明言しました。これを好感して、S&P500指数は+1%、ナスダックは+2%と大きく上…
年初から米国株式指数は好調で特にナスダックは年初来+10%と大きく上昇しています。その中でも先週1/25引け後に決算発表を行ったテスラ株は1/26,27日と2日連続で+10%以上の上昇を見せています。このタイミングで企業価値評価で有名なダモダラン教授がテスラ…
==2023/2/28追記== より新興国について掘り下げたパート2の動画もアップされていますので、こちらもリンクを貼っておきます。 パート2の方では、新興国の株・債券は分散が必須である点。今のバリュエーションでは10年先を見据えるとかなりのリターンが狙える…
金利上昇が進み米国不動産景況感が悪化し、REITの価格下落が進んでいます。この下落により、REITが保有している物件価値よりも2-4割も割安となっています。 特に空室率の目立つオフィス系は4割安の水準で、ハイテク企業を中心に需要悪化でオフィス需要が落ち…
レイ・ダリオ氏が世界の分断についてドル基軸の崩壊と共に、有望な投資先となり得る国ついて語っています。 現在の世界秩序は1930-45年の状況と似ており、米中対立など世界的に紛争につながる状況。 米国、欧州、日本などの先進国は債務が拡大し財務体質が健…