シンガポール不動産大手 キャピタランドが医療関連不動産へ投資

シンガポール不動産大手のキャピタランドが医療関連不動産に投資するファンドを設立しました。

シンガポールの不動産大手、キャピタランド・インベストメントとタイの同業、プルクサ・ホールディングは共同で、東南アジアの医療・健康関連の不動産に投資するファンドを立ち上げたと発表した。

高齢化でこうした分野の不動産需要が高まると判断した。ファンドの規模は5億シンガポールドル(約552億円)とし、将来は10億シンガポールドルに拡大する目標だ。

シンガポールは日本と同様、出生率も低く高齢化が進んでいます。そこで今回のような医療関連不動産へ投資するファンドが立ち上がりました。医療関連不動産と言ってもその投資対象は幅広く、老人ホームや病院などのわかりやすいものから、スパやマッサージ施設、健康機器の小売店など幅広い施設への投資を想定しているようです。投資対象国としては、まずはシンガポール・タイ・マレーシアの3カ国から開始します。

 

Capitaland Investment Limitedは多くの系列REITを保有しており、最大のオフィス・リテールREITであるCapitaLand Integrated Comercial,や最大のIndustrial REITであるCapitaLand Ascendasのスポンサー企業です。今回の医療関連不動産への投資ファンドが順調に成長すれば、ヘルスケアREIT分野へ進出する可能性もあるかもしれません。

ちなみに、ヘルスケアセクターではParkway Life REITが代表的なREITとなっており、シンガポール高齢化の背景から、常に高い需要があり高いバリュエーションを維持しています。