--2022/09/30更新--
少額で分散投資ができるのが魅力なETF。その中でアジアリートに投資できるETF
上場アジアリートETFを紹介したいと思います。
日興アセットマネジメントから出ているETFで、東証にも上場しているため日本からでもシンガポールからでも買いやすい点が魅力です。東証には2017年6月29日から上場しており、5年以上運用が続いているアジアリートETFになります。
直近3ヶ月のチャート(2022/09/30時点)は以下のようになっています。
連動している指数:リート指数:FTSE EPRA/NAREITアジア(除く日本)リート10%キャップ指数
AUM(純資産総額): 39億円 (2022/8/31時点)
手数料:0.708%
となっており、米国ETF等々と比べると若干高いですが、シンガポールに上場しているETFでは平均的な水準で、新興国やアジアに投資するETFとしては妥当な水準ではあります。
指数を構成している銘柄は
日本を除くアジア各国の上場不動産投資信託(およびそれに類する有価証券)の投資収益を時価総額で加重平均し、指数化したものです。個別銘柄の組入比率は、リバランス時において最大10%に制限されています。
構成銘柄および組入比率は、毎年3月、6月、9月および12月に見直しを行います。
と記載されている通り、四半期ごとに見直しが入ります。2022年8月末時点での国別の比率はシンガポール73.3%,香港14.0%が上位となり、次いでインドネシア5.0%,中国2.8%,マレーシア1.9%と続きます。
組み入れ銘柄ではAscendas REIT10.5%, Capitaland Integrated Commercial Trust 9.8%, Link REIT 9.3%が上位3銘柄になります。
2017年の上場当時は下記海外サイトの記事で紹介されており、シンガポールへ60.5%, 香港23%で残りがマレーシア、中国、インドネシアといった比率でした。2022年時点ではシンガポールREITの時価総額が伸びており、比率が高まっていることがわかりますね。
ちなみに、アジアリートに投資できるETFはシンガポールでは5本あります。
ETFではAUMの大きさと手数料の低さがポイントとなってくるので、この中で投資候補となってくるのは、1つは今回の日興AMのアジアリート、もう1つがLion-Philip S-REIT ETFです。2つのETFの大きな違いは日興AMアジアリートはシンガポールREIT以外の香港やマレーシアREITが含まれているのに対し、Lion-Philip S-REIT ETFはシンガポールREITのみが組み入れ銘柄となっています。シンガポールREITのみのPureプレイを考える場合はLion-Philipのほうが最適解となり、よりアジアに分散して投資したい場合は日興AMアジアリートETFが最適解となります。