年金を運用しているGPIFが海外不動産へ数千億規模のオルタナティブ投資実施

--2022/10/3更新--

世界最大の機関投資家と言われるGPIFが海外不動産へのオルタナティブ投資を実施するというニュースが出ました。*オルタナティブ投資とは従来の株式・債券といった伝統的資産以外のアセットに投資することをいいます。

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、株式や債券以外のオルタナティブ(代替)投資を加速させる一環で、海外不動産投資の運用機関を新たに選定することが分かった。投資額は最大で数千億円規模となる

運用は米不動産投資会社であるラサール・インベストメントに委託するようです。ラサールといえば、物流施設に投資するJ-REITのラサールロジポート投資法人のスポンサーとしても知られています。投資内容のモニタリングや全体のリスク管理を行う「ゲートキーパー」役はみずほ信託銀行になります。

GPIFの不動産投資は、委託先機関が複数のファンドを組み入れて運用する「ファンド・オブ・ファンズ」形式で、物流施設やオフィス、商業施設などの実物不動産に投資を行うファンドを対象としている。

詳細は近く公表とのことですが、ファンド・オブ・ファンズの形式を通してシンガポールREITにも資金が入っていく可能性もあるので注目です。GPIFのオルタナティブ投資は年々拡大しており22年3月末には時価総額が2兆1586億円となり、年金積立金全体の1%を超えてきています。

 

10/3追記==

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は3日、海外不動産投資を委託する運用機関を新たに選定したと発表した。

投資内容のモニタリングなどを行う「ゲートキーパー」にみずほ信託銀行、実際に運用を手掛ける「ファンド・オブ・ファンズ・マネジャー」に、米不動産投資会社ラサール・インベストメント・マネージメントを選んだ。

 

国内外への不動産投資は2022年3月末時点で時価総額が7731億円と、前年比42%増となった。国別に見ると、米国の不動産への投資が全体の39%と最も多く、日本の29%、英国の10%と続く。