書評

【書評】新・生産性立国論 デービッド・アトキンソン

新・観光立国で有名なアトキンソン氏のシリーズ3部作の3作目です。アトキンソン氏はゴールドマンサックスでアナリストを経験した後、現在は小西美術工藝社の代表取締役となり企業を経営しています。過去2作でも同様の論調をデータを交えて解説しており、今回…

【書評】会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方 渡部清二

四季報を20年以上読破している渡部氏 (複眼経済塾 代表取締役 )の四季報に関する書籍です。今回kindle unlimited 対象ということもあり読んでみました。2016年に出版された本書と、2023年に出版された「10倍株の転換点を見つける最強の指標ノート」という2冊…

【書評】プロ投資家の先の先を読む思考法 藤野英人

日本株投資ファンドとして人気を誇るひふみ投信を運用しているファンドマネージャーの藤野氏による著作です。 プロ投資家の先の先を読む思考法 作者:藤野英人 クロスメディア・パブリッシング(インプレス) Amazon 投資もビジネスも、先の先まで読んだ人が…

【書評】三体 0 ゼロ  劉慈欣

ネットフリックスでも実写化目前となっている三体の最新本「三体 0 ゼロ」。今回も期待にそぐわぬ至高の SF小説となっています。 三体0【ゼロ】 球状閃電 作者:劉 慈欣 早川書房 Amazon 14歳の誕生日の夜に“それ”に両親を奪われた少年、陳。謎の球電に魅せ…

【書評】AI 2041 人工知能が変える20年後の未来 カイフー・リー

AI2041はAIの発展に伴い社会がどう変わっていくかを短編小説の形でまとめた書籍になっています。今話題のChat GPTなどの自然言語処理に関するAIや、自動運転、量子コンピューターなどそれぞれの分野に焦点を当てたストーリーを用い、読者が未来をイメージし…

【書評】タングル 真山仁

ハゲタカシリーズで有名な真山仁 氏の新作タングル。シンガポールを舞台に、量子コンピュータという最先端テクノロジーを題材にした小説です。ハゲタカでお馴染みのあの人も物語終盤で出てきますので、ファンにもオススメの一冊です。 タングル 作者:真山仁 …

【書評】Web3とは何か 岡嶋 裕史

岡嶋氏のWeb3についての著書。FTX破綻により仮想通貨業界は苦境に立たされていますが、その影響でWeb3にも陰りが出てくるのでしょうか。Web3をNFT,ブロックチェーン、メターバースの3つの事項を絡めて解説しています。 Web3とは何か~NFT、ブロックチェーン…

【書評】2030 半導体の地政学

--2023/8/26更新 Kindle ビジネス書キャンペーンで、2023/9/7まで50%オフになっています。 -- 半導体はもはやインフラと呼ばれるぐらい生活に欠かせないものとなりました。 見渡せば、スマホ、PC、自動車、などあらゆるものに半導体は使われています。半導体…

Kindle投資本が最大50%OFFのキャンペーン実施中

--2023/8/26更新-- Kindleビジネス本キャンペーンで投資本含む多くの書籍が最大50%オフセールになっています。9/7 23:59までが対象です。2023年に入ってから米国株、日本株ともに好調なパフォーマンスを上げていますが、久しぶりに有名トレーダーであるミネ…

【書評】入門 社債のすべて 土屋剛俊

世界的な金利の上昇に伴い、債券への注目度が高まっています。米国2年債は一時4.7%の利回りとなるなど、米国債を購入するだけで4%以上の利回りを得ることができる状況を見ると、元本保証されている債券投資もありだなと感じるかと思います。国債の利回り上昇…

【書評】三体 劉慈欣

オバマ元大統領が絶賛した本書。だいぶ遅れてこちらの小説を読んだのですが、最高のSF小説と呼べるレベルだと思います。中国の文化大革命の話からスタートするため、最初はSF感は全くないのですが、話が進むにつれミステリー度が高まり、宇宙・異星人に関係…

【書評】BAD BLOOD ジョン・キャリールー

シリコンバレーで注目のバイオベンチャー企業であったセラノス。CEOのエリザベス・ホームズは2003年に起業し、評価額90億ドルまでセラノスを育てあげたことで、若くしてメディアに取り上げられていました。しかし、自分が成し遂げたい理想と現実のビジネス状…

【書評】バブルの歴史 エドワード・チャンセラー

投資を行う上で、群集心理の存在は切り離せないものです。その群集心理が行き過ぎた時にバブルは発生し、バブルはどの時代でも存在しています。そんなバブルについての歴史をまとめた一冊。 新訳 バブルの歴史 ──最後に来た者は悪魔の餌食 作者:エドワード・…

【書評】メタバースとは何か 岡嶋裕史

メタバース、Web3というワードが今流行っていますが、本書はメタバースに焦点をあてた書籍です。FacebookがMetaと社名を変えて以降、米国IT企業を筆頭に世界ではメタバースに関する投資が増えています。 メタバースとは何か~ネット上の「もう一つの世界」~…

【書評】リスクを取らないリスク 堀古英司

ニューヨークでヘッジファンド「ホリコキャピタル」を運営している堀古氏の著書。 リスクを取らないリスク 作者:堀古英司 クロスメディア・パブリッシング(インプレス) Amazon お金、キャリア、人生、日本で生きていくためのアドバイスあなたは、何もしな…

【書評】不確実性超入門 田渕直也:確率論と心理を結びつけたトレーダー必読の書

投資は不確実性の高いマーケットに対して自分がどのような行動をするかによってパフォーマンスが決まってきます。この「不確実性超入門」には、”不確実性との向き合い方が人生の長期的成功を決める”ということで、投資にも活かせる内容が多い書籍となってい…

【書評】ASEAN 企業地図 桂木麻也:東南アジアマーケットの理解を深める良書

アジアでのビジネスや企業を理解する上で簡潔にまとまっている良書です。東南アジアでビジネスで行っているかたをメインターゲットとしていますが、シンガポールREITに投資を行っている人にも有用です。特にシンガポールでは政府系ファンドがどこに投資を行…

【書評】楽天IR戦記 市川祐子

--2023/8/26更新 Kindle ビジネス書キャンペーンで、2023/9/7まで50%オフになっています。 -- 投資を行うにあたって、株主総会や四半期決算資料の確認などIR(Investor Relations)と関わる機会が多いと思います。"楽天IR戦記"は市川氏の体験を元にIRがどのよ…

【書評】失敗の科学 マシュー・サイド

誰にでもどんな組織にでも失敗はあります。その失敗を改善につなげていけるような体制・思考プロセスができているかという点について事例を用いながら紹介している本です。表紙に「小説のように面白い」と記載がある通り、興味深い実例が多く記載されている…

【書評】同志少女よ、敵を撃て 逢坂冬馬

ロシアのウクライナ侵攻や2022年本屋大賞に選ばれたことで本書をすでに読まれた方や書店で目にされた方も多いと思います。戦争が開始されてから半年以上経ちましたが、今だ終息の気配は見えず、直近ではウクライナがハルキウ州を奪還するなど反撃を見せてい…

【書評】タックスヘイヴン 橘玲

橘玲氏によるタックスヘイヴン。最近は人文学系の書籍が多くなってきましたが、資産運用に関する「黄金の羽根の拾い方」や「マネーロンダリング」などの経済小説も秀逸です。その中でも今回はシンガポールを舞台とした「タックスヘイヴン」を紹介したいと思…

【書評】新しい世界の資源地図 ダニエル・ヤーギン

米国を中心に世界的にインフレが進んでおり、特に原油や天然ガスなどのエネルギー価格の高騰が問題となっている中、今まさに旬なテーマを扱っている良書です。ダニエル・ヤーギン氏は1992年に「石油の世紀」という本でピューリッツァー賞を受賞するなど、エ…

【書評】カラ売り屋vs仮想通貨 黒木亮

黒木亮さんによるカラ売り屋シリーズ、今回のテーマは仮想通貨。 表題の「カラ売り屋vs仮想通貨」の他に、"巨大航空会社"、"電気自動車の風雲児"の三本立ての内容です。いずれも実際の出来事をテーマとしつつフィクションを加えた形で、①仮想通貨:コインチ…

マーケット下落局面でこそ読みたい オススメ投資本 ベスト5

マーケットが不安定な状況が続いていますが、そんなときにこそ、冷静な判断を持ちたいものです。そのためのアプローチとして自分が今まで読んだ投資本や記事を再度読み返し、投資をする上でのポリシーを再確認することが有用です。 そこで、私が過去読んだ中…