2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

Manulife US REIT 物件評価額の大幅減によりMAS規定上限抵触間近

Manulife US REITの物件評価額が10.9%ダウンしたことで、LTVが49%となってしまい、シンガポール当局(MAS)が設定している上限の50%までわずかとなってしまっています。(12月初旬の段階ではまだLTV42%近辺でした。) 2021年末ではUSD 2.18billionであった評価額…

香港最大リートのLink REITがシンガポールの物件を取得

香港最大の商業リートであるLink REITがシンガポール郊外のショッピングモール2物件を取得しました。取得した物件はJurong PointとThomson PlazaでS$2.16 billion規模(約2160億円)の取引となりました。これによって、Linkはシンガポールの商業施設オーナーの…

Keppel REIT, Suntec REIT グリーンローン/サステイナビリティローンを利用した借入実施

年末を迎えシンガポールREITでもグリーンローンなどを活用した借入金借り換えのニュースが出てきています。今回発表となったのはKeppel REITがGreen Loanを活用してのS$100Million(約100億円)の調達, Suntec REITがSustainability-linked Loanを活用してS$40…

2023年の中国:ゼロコロナ脱却後の中国の現状

中国でゼロコロナ政策が緩和され、上海などの大都市では感染爆発が起き混乱が起こっているというニュースが流れています。実際、中国にいる現場ではどうなのかテレ東BIZで動画が公開されています。中国の動向は2023年のマーケット状況を占う上で重要なファク…

日銀YCCを変更し、事実上の利上げへ

12/20の日銀会合はサプライズでのYCC(イールドカーブコントロール)修正があり、利幅が±0.25から±0.5%まで2倍に拡大されました。これは事実上の利上げで日本国債10年利回りも上限まで一気に上昇し、国債価格は暴落しました。ドル円レートは137円台から一時131…

テスタさんのデイトレ解説動画

マジカルラブリーのお二人が投資について学ぶ松井証券のYouTubeチャンネル。いつもゆるっとした雰囲気で楽しく見れるコンテンツになっています。なんと今回はテスタさんのトレードを本人解説付きで行うという回です。 実際のトレード例を交えて、デイトレと…

【銘柄分析】CapitaLand China Trust: SGX最大の中国フォーカスREIT

<概要・特徴> SGX上場REITで最大時価総額の中国フォーカスREIT。CapitaLand系列でスポンサーとしては文句なしです。2006年上場と運用歴も長く、リーマンショックやチャイナショック、そしてコロナショックを乗り越えた実績のあるREITです。 中国の12都市にリ…

シンガポール在住者が活用できるシンガポール版iDeco "SRS" : 手軽に節税メリットを享受

日本では積立NISAの制度が変更になり、投資枠がさらに拡大されるというニュースが話題になっています。 年間投資額は、積み立ては今の3倍の120万円、一般投資は今の2倍の240万円で、あわせて360万円となり、非課税で保有できる期間は無期限となります。 生涯…

米国で核融合エネルギーの画期的進展

米国立研究所で核融合についての画期的進展があったとの報道がありました。 米エネルギー省が所管するローレンスリバモア国立研究所の研究者らが、核融合炉の燃料から投入を上回るエネルギーが出力される状態を初めて達成したと事情に詳しい関係者1人が明ら…

ARK Invest 12月Webinar: Fed PIVOT

ARK Invest12月度セミナーの日本語版動画がアップされました。基幹ファンドであるARKKは底値圏で横ばいとなっていますが、年末ラリーで株価上昇となるでしょうか。 注目イベント目白押しな12月は”PIVOT”をテーマとして解説しています。今週発表されるCPI,FOM…

【書評】Web3とは何か 岡嶋 裕史

岡嶋氏のWeb3についての著書。FTX破綻により仮想通貨業界は苦境に立たされていますが、その影響でWeb3にも陰りが出てくるのでしょうか。Web3をNFT,ブロックチェーン、メターバースの3つの事項を絡めて解説しています。 Web3とは何か~NFT、ブロックチェーン…

2023年は新興国投資の時代?!

新興国株式に対する温度感が高まっており、ゴールドマン・サックスも2023年は新興国株式が先進国株式をアウトパフォームするというレポートを出しています。さらにガンドラック氏もドル高のピークを理由に新興国株を推奨しています。 ドル高のピークが見えて…

ARK Invest: 破壊的イノベーション銘柄の利益分析手法

ARKが投資している破壊的イノベーション銘柄はアーリーステージのものが多いため、GAAPベースでのEBITDAでは利益が出ていない銘柄が多いです。しかし単純にそうとは言い切れないという反論も含めて、ARKが投資判断を行うにあたってのアーリーステージ銘柄の…

シンガポールREIT マーケット市況 12月レポート

シンガポールREITの直近1ヶ月のパフォーマンスを、Kenny Loh氏の12月4日付レポートで振り返りたいと思います。 FTSE ST REITインデックスは先月末の737.39から723.18と、-1.91%低下する結果となりました。10月後半の大きなリバウンド以降、高値圏を維持して…

注目個人投資家・井村氏オンライントーク αを取るための習慣・思考法

今、大注目の個人投資家 井村氏。保有資産はすでに34億円を突破。この2年で10倍以上に増えています。直近では富山第一銀行、住石HDの大株主として開示されたことで、同株は2日連続のストップ高と大暴騰しています。特に住石HDについては筆頭株主になるほど保…

日銀 金融緩和修正による J-REITへの影響

2023年4月での日銀黒田総裁の退任、国内CPI上昇率が前年比3%を超える物価高など、金融緩和の修正が行われる可能性が高まっています。それを受けて地銀などの株が上昇していますが、Jリートにとって緩和の修正がどのような影響を受けるかニッセイ基礎研究所か…

サイバーセキュリティ株は復活するのか

クラウド系銘柄の株価は厳しい局面が続いていますが、今後もセキュリティ株の下落は続くのでしょうか。今まで決算の取りこぼしがなかったCrowd Strikeもガイダンスを下げ、Zscalerも決算はコンセンサスを上回ったものの株価は10%以上下落。唯一決算後上昇し…

銅価格、2021年4月以来の高騰

ここ数ヶ月低迷していた銅価格が11月は2021年4月ぶりの大幅上昇を見せました。 銅価格は通常、中国景気と連動しているため、中国のロックダウンや不動産株の暴落が足かせとなっていました。現時点でも中国のロックダウン問題は解決されておらず、北京の感染…

ハワード・マークス: マクロ経済予測を信じない投資

ハワード・マークス氏のインタビュー動画が公開されています。 重要な情報と知り得る情報という2つの基準を満たして初めて「情報は好ましい」と言える。マクロ経済予測は重要だが誰も知り得ないもので、有利な立場の人はいない。 マークス氏は自分が「知り得…

ブラックストーン運営の不動産ファンドが償還を制限

大手プライベートエクイティ投資会社のブラックストーンが手掛けるBREIT(ブラックストーンREIT)で四半期の限度額を超える償還要請に直面し、株価は一時10%安となりました。 米プライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社ブラックストーンが手掛ける69…