銅価格、2021年4月以来の高騰

ここ数ヶ月低迷していた銅価格が11月は2021年4月ぶりの大幅上昇を見せました。

銅価格は通常、中国景気と連動しているため、中国のロックダウンや不動産株の暴落が足かせとなっていました。現時点でも中国のロックダウン問題は解決されておらず、北京の感染者は増え続けやっとピークアウトの兆した見えてきたところです。高齢者のワクチン接種率を高めるなどの対策を行い、副首相から「中国の防疫対策は新局面を迎えた」とコメントがあり、ゼロコロナ解除に向けて徐々に動き出すという話も出ていますが、まだ実際には何も進んでいません。

 

銅の需要は中国不動産懸念はあるものの、EV関連など長期的に強い需要が見込まれています。2023年のコンセンサス予測は平均価格で$7,660/tonneと現在の価格水準を下回る予想となっています。(アナリストの最低予測は$5,430 最高予測は$8,775)。

 

銅への投資を考える場合は、銅の先物に直接投資する方法と銅関連企業に投資する方法があります。米国株ではFreeport-McMoRan (FCX)やBHP Group (BHP)などがあります。

BHPは業績に占める鉄鋼の比率も高いため、銅への投資という観点ではFreeport-McmoRanが最適な銘柄です。