ハワード・マークス氏のインタビュー動画が公開されています。
- 重要な情報と知り得る情報という2つの基準を満たして初めて「情報は好ましい」と言える。マクロ経済予測は重要だが誰も知り得ないもので、有利な立場の人はいない。
- マークス氏は自分が「知り得ること」に基づいて投資を行う。個別企業などミクロの視点から分析を行う。未来はわからないと理解し、投資家が知り得る限界を意識する。
- 市場の雰囲気に惑わされずに、自分の感情をコントロールして投資を行えば、利益を取れる可能性がある。投資家とは、不確実性と上手く付き合って、非現実的な期待が織り込まれた市場を避け、非現実的な期待が現実になったりサプライズなどで市場が揺らいだときに、それらを利用する。相手と一緒になって投資するのではなく、自分の目的を果たすために相手の力を利用する柔術のようなもの。
- ほとんどの人は感情に任せて売買をし過ぎる。自分は簡単に売買ポジションを変えない。
- CPIなどによる短期変動ノイズ。例えば先月のCPIが長期的なパフォーマンスに影響することはない。どんな情報でも市場の雰囲気が、ポジティブな解釈かネガティブな解釈かを決めているだけ。なので経済データに一喜一憂して反応しない。10年後に利益を出せるかという視点で投資することが重要
- コロナ以降のこの3年は通常サイクル(周期)とは無関係の歴史的にも珍しい相場。以前ほどの経済成長の強さはない。現実世界での物事は「かなり良い」と「そんなに良くない」の間で動くが、市場の心理は「完璧だ」から「絶望的だ」と両極端に変化し、振り子のように大きく揺れる。今は悲観寄りの中間点あたり。
- 最高の投資は不快感から始まる。マークス氏にとってはリーマンショックの時が該当。セールになっている時に投資をする決断をした。
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