大手プライベートエクイティ投資会社のブラックストーンが手掛けるBREIT(ブラックストーンREIT)で四半期の限度額を超える償還要請に直面し、株価は一時10%安となりました。
米プライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社ブラックストーンが手掛ける690億ドル(約9兆3700億円)規模の富裕層個人向け不動産ファンドは、償還請求を制限すると発表した。このファンドは同社にとって重要な利益源の一つであり、償還請求の制限は事業面での後退を強く示唆するほか、不動産業界にとっても不穏なシグナルとなる。
BREITは690億ドル規模の富裕層個人向けREITで、集合住宅や郊外の住宅、学生寮に投資を行っています。借入コストの大幅上昇と景気減速で環境が悪化していることが要因となっていますが、このタイミングでのニュースは違和感があり、何が起こっているのか気になるところです。金利についてはインフレピークアウトと共に上昇幅にも目処がついてきてる上、これだけ大型のファンドかつ景気の影響が比較的小さい住宅がメインの投資対象であれば通常今大きく売られる局面ではないはずです。(売られるなら、8月以降の調整相場の時にすでに大きく売られているはず。)米国不動産市場絡みのニュースなので、今後業界にどのようなインパクトを与えていくか、継続的に追っていきたいと思います。