テクノロジー

シンガポール データセンター市場:KKRとSingTelの大型契約 揺れる評価"

データセンター市場は急速に成長しており、その価値が高まっています。しかし、最近のKKRとSingTelの取引についての情報から、この市場の評価が揺れていることが示唆されています。 データセンター市場の概要 まず、データセンター市場について簡単に説明し…

ARK Invest 2023年9月 Webinar : ビットコインとAI

ARK 9月の定例セミナーの動画が公開されました。今回はビットコインの話を中心に、雇用統計の数値を踏まえての経済見通しを話しています。 ビットコイン関連 ビットコインETF進展。SECが敗訴し、今後承認される可能性が高まった。現時点では確定ではないが、…

NVIDIA決算が示した今後のAI市場の展望

先日、最も注目とされたNVIDIAの決算が発表され、コンセンサスを大きく上回る決算を叩き出しました。EPS, 売上、ガイダンスとどれだけ大きく上回ったかは過去の推移と合わせてグラフ化している下記こばさんのツイートがわかりやすいです。 $NVDA エヌビディ…

【書評】AI 2041 人工知能が変える20年後の未来 カイフー・リー

AI2041はAIの発展に伴い社会がどう変わっていくかを短編小説の形でまとめた書籍になっています。今話題のChat GPTなどの自然言語処理に関するAIや、自動運転、量子コンピューターなどそれぞれの分野に焦点を当てたストーリーを用い、読者が未来をイメージし…

ビルゲイツ氏 AIの時代が始まった :The Age of AI has begun | Bill Gates

Chat GPTが多くのメディアに取り上げられるなど世間を賑わせていますが、ビルゲイツ氏も自身のブログで「AI時代が始まった」というタイトルでOpen AIが開発したソフトが1980年代のGUI以来の革命であると言及しています。 Microsoft founder Bill Gates says …

【書評】タングル 真山仁

ハゲタカシリーズで有名な真山仁 氏の新作タングル。シンガポールを舞台に、量子コンピュータという最先端テクノロジーを題材にした小説です。ハゲタカでお馴染みのあの人も物語終盤で出てきますので、ファンにもオススメの一冊です。 タングル 作者:真山仁 …

半導体の供給過剰、解消は23年秋以降。自動車向けは供給不足継続。

1/3の日経新聞で半導体に関するニュースが出ています「半導体の供給過剰、解消は23年秋以降 車向けは逼迫続く:日本経済新聞」 パソコンやスマートフォンに関連する半導体は2023年秋まで供給過剰が続きますが、自動車向けの半導体は依然として供給不足となっ…

米国で核融合エネルギーの画期的進展

米国立研究所で核融合についての画期的進展があったとの報道がありました。 米エネルギー省が所管するローレンスリバモア国立研究所の研究者らが、核融合炉の燃料から投入を上回るエネルギーが出力される状態を初めて達成したと事情に詳しい関係者1人が明ら…

【書評】Web3とは何か 岡嶋 裕史

岡嶋氏のWeb3についての著書。FTX破綻により仮想通貨業界は苦境に立たされていますが、その影響でWeb3にも陰りが出てくるのでしょうか。Web3をNFT,ブロックチェーン、メターバースの3つの事項を絡めて解説しています。 Web3とは何か~NFT、ブロックチェーン…

ARK Invest: 破壊的イノベーション銘柄の利益分析手法

ARKが投資している破壊的イノベーション銘柄はアーリーステージのものが多いため、GAAPベースでのEBITDAでは利益が出ていない銘柄が多いです。しかし単純にそうとは言い切れないという反論も含めて、ARKが投資判断を行うにあたってのアーリーステージ銘柄の…

サイバーセキュリティ株は復活するのか

クラウド系銘柄の株価は厳しい局面が続いていますが、今後もセキュリティ株の下落は続くのでしょうか。今まで決算の取りこぼしがなかったCrowd Strikeもガイダンスを下げ、Zscalerも決算はコンセンサスを上回ったものの株価は10%以上下落。唯一決算後上昇し…

米中対立、半導体輸出規制の行く先は。。

米国が半導体輸出規制を発表し、大きく下げた半導体株でしたが、直近は大きく反発しボトムからは40%近く上がっています。米中対立に伴う半導体規制の影響は短期的なものではないはずですが、今後業界にどのような影響を与え続けるのでしょうか。CSIS(Center …

投資におけるバズワード化した技術への落とし穴

流行りのモノや最先端と言われる技術など、世間に認知されバズワード化するようなものはハイグロース投資家がこぞって投資したくなるテーマだと思います。ホンダジェットを開発した藤野氏のこの記事はビジネス観点での"事業投資"の話ですが、株式投資家にも…

【書評】三体 劉慈欣

オバマ元大統領が絶賛した本書。だいぶ遅れてこちらの小説を読んだのですが、最高のSF小説と呼べるレベルだと思います。中国の文化大革命の話からスタートするため、最初はSF感は全くないのですが、話が進むにつれミステリー度が高まり、宇宙・異星人に関係…

暗号資産大手取引所FTXが破産危機

==2022/11/12追記== FTXはチャプター11を申請し、正式に破産となりました。負債は数兆円規模と過去最大級の経営破綻となります。 == 暗号資産大手取引所のFTXが最大80億ドルの資金不足に陥っており、破産する可能性が出ています。 暗号資産(仮想通貨…

農林中金おおぶねファンドマネージャー奥野氏による半導体銘柄解説

PIVOT公式チャンネルでは「投資家の思考法」というテーマで奥野氏との対談動画を公開しており、今回は第3回。すでに1,2回目で合わせて60万回再生を達成し、年内100万回再生を目指せるほどの好調ぶりのようです。奥野氏は農林中金の「おおぶね」という長期投…

シンガポールでのブロックチェーンを活用したデジタルアセットやDeFiの運用試験開始

シンガポールでは、ブロックチェーンを活用した運用試験やプロジェクトが国を上げて推進されていますが、シンガポール金融管理局(MAS)が開始した「Project Guardian」が順調に進んでおり、11/2にMASよりデジタルアセットとDiFiの運用試験が開始されたことが…

【書評】BAD BLOOD ジョン・キャリールー

シリコンバレーで注目のバイオベンチャー企業であったセラノス。CEOのエリザベス・ホームズは2003年に起業し、評価額90億ドルまでセラノスを育てあげたことで、若くしてメディアに取り上げられていました。しかし、自分が成し遂げたい理想と現実のビジネス状…

シンガポール改正賭博法によりGameFi企業撤退か。

シンガポールはBlockchainやWeb3に対して積極的にサポートする姿勢を出していますが、GameFiや日本でも一時流行り問題となっていたSTEPNのような「to Earn」系のビジネスはシンガポール改正賭博法の関係で難しくなったようです。 こちらの記事で詳細記載され…

データセンターREITは売りか?それとも割安で"買い"の好機か?!

2022年も残り2ヶ月と少しとなりましたが、データセンターREITの株価は悪化の一途を辿っています。シンガポールREITを代表するKeppel DC REITも年初来で-28%も下落しています。 Jim Chanosの"データセンターREITは売り"というレポートは現在あたっており、業…

【書評】メタバースとは何か 岡嶋裕史

メタバース、Web3というワードが今流行っていますが、本書はメタバースに焦点をあてた書籍です。FacebookがMetaと社名を変えて以降、米国IT企業を筆頭に世界ではメタバースに関する投資が増えています。 メタバースとは何か~ネット上の「もう一つの世界」~…

ARK キャシー・ウッド氏インタビュー:イノベーション株の今後の見通し

マネックスで毎月実施されている米国株向けのオンラインセミナー「ハッチの米国株マーケット」にて、ARK Invest キャシー・ウッド氏のインタビューが公開されました。全部で約1時間半のボリュームたっぷりな動画になっています。(動画内でのインタビューは30…

トゥアス新港の第一期工事完了と正式開港。次フェーズの開発も着々と進行中。

シンガポールは貿易の中継地点として世界的に確固たる地位を築いています。貿易の最も核となる”港”を強化すべく2015年から開始されたトゥアス新港(Tuas Port)の第一期工事が完了し、2022年9月1日に正式に開港しました。このプロジェクトは国内にある5箇所の…

テスラ株は買い場か?!

2016年にテスラ株を買ったことで有名なロン・バロン氏。今回のテスラの株価のクラッシュは買い場になる可能性があるとブルームバーグにコメントを出しています。 資産家のロン・バロン氏は電気自動車(EV)メーカーのテスラ・モーターズが向こう10年から20…

シンガポールの海運革命

シンガポールといえばアジア海運の中心拠点ですが、NHKで面白い特集がありました。 シンガポールに行かれたことがある方は、周りの海に多くの船が停泊しているのを見たことがあるかと思いますが、シンガポールには年間13万隻の船が寄港します。アジア内でも…

中国FinTech大手のAnt がシンガポールでデジタル銀行を設立

Alipayで知られるAntグループがシンガポールでデジタル銀行を設立すると発表しました。 ジャック・マー率いるAnt Groupは2020年に上海と香港市場での上場を予定していましたが、直前で中国政府当局からの調査により上場延期となりました。その後、中国テック…

CO2を90%回収しつつ世界最高効率 “究極”石炭火力発電の実証試験が最終段階に

昨今の原油・天然ガス価格高騰をきっかけに、エネルギーに関する記事をみかける機会も増えてきました。エネルギーは環境問題のみならず国家の安全保障にも関わる重要な分野です。脱炭素化など再生エネルギーに関する声は日に日に大きくなっていますが、全て…

水不足を解消する?!海水の淡水化に応用できるフッ素化ナノチューブを東京大学が発表

東京大学と理化学研究所が共同研究での成果として、「水を高速で通すにもかかわらず塩を通さないフッ素化ナノチューブ」を開発しました。この開発は海水の淡水化に応用できるものとして期待されています。 内面をフッ素で覆った微細なナノチューブを開発した…