先日のブラックストーンの償還制限に続きブラックロックが傘下イギリス不動産ファンドの解約停止を延長しているようです。
世界最大の資産運用会社である米ブラックロックは、英不動産ファンドに対する解約請求を凍結した。市場が激しく変動する中で、英不動産ファンドには厳しい状況が続いている。
同社はここ数日間に「ブラックロックUKプロパティー・ファンド」(運用資産35億ポンド=約5600億円)の顧客に対し、2022年9月末に申請があった償還請求を保留にすると通知した。
ブラックロックは傘下のブラックロックUKプロパティー・ファンド(35億ポンド)について、本来昨年12月末に完了しているはずだった第3・四半期の払い戻しを先送りする方針だ。
ブラックストーンの米国不動産ファンド、ブラックロックの英国不動産ファンドと相次いで問題が起きている点は、今回の世界的な金利上昇が不動産市況へ多大な危機をもたらしている兆候といえます。流動性を確保するために保有資産(不動産)を投げ売るような状況になると、サブプライムローン危機のようにREIT投資家にとってかなりの懸念材料となってきます。
12月のブラックストーンに関する記事はこちら。