キャピタランドがサービスアパート大手を買収し宿泊事業を強化

シンガポールの不動産大手キャピタランドがサービスアパート大手を買収しました。マーケットではリセッション懸念が出ているものの、事業拡大の好機と捉え、積極的に投資を拡大していく姿勢が見受けられます。

シンガポールの不動産大手キャピタランド・インベストメントは4日、世界15カ国で1万5千室のサービスアパートメントを運営するオークウッド・ワールドワイドを買収すると発表した。アジアで高いブランド力を持つオークウッドを傘下に収め、利益の3割弱を占める宿泊部門を拡大する狙いだ。

 

オークウッドの現在の株主はメープルツリーという、シンガポールREIT投資家にはお馴染みの政府系不動産大手です。今回キャピタランドが買収に乗り出すのは、オークウッドが成長市場のアジアで中・高価格帯の優良物件を多く運営しているため。キャピタランドの子会社で宿泊事業を行っているアスコットが進出していない地域での事業展開も多く、相互補完関係にあり相乗効果が見込めるとの判断です。

 

キャピタランドの宿泊事業を行っている子会社Ascottについては、こちらの記事で詳細をまとめています。