べるさんによる個別株投資アドバイス 四季報10回読んで基礎をマスターすべし

10月後半になってからも株価は下がり続けて厳しい状況が続いていますが。決算が集中している今のタイミングで振り返っておきたいのが、以前話題になったべるさんの個別株投資に関するアドバイスです。どのような投資スタイルをとるにせよ、投資家としての基礎を抑えることがマストであることを強調されています。例えば決算またぎでの投資を行う場合、基礎的な決算の理解がされていないと、判断材料とするシナリオすら正しく設定できないと説いています。以下のひんごさんのnoteに書き起こしを読むことができますので、ぜひ全文読んでみてください。

ポイントとなってくる点をメモがてら下記抜粋しました。

  • 今までのストーリーがあったとかじゃない話題があって当てたらデカそうみたいなもう期待値とか何もないただのギャンブルしてるだけではお金を失うだけ。そんな投資をするのであればインデックスやった方がいい

  • 過去の決算またぎするしても 過去何回分の決算短信読んで、それこそこの時こう書いてあったのがこういうニュアンスに 変わってるとか……出した決算が回を経ることになんかこうニュアンスが強くなっていってるとか、調子いいんだなとか、そんなも含めていろいろこう回数重ねてなんか変化を見ておく必要がある。

  • この業種だったらこんぐらいとかこれだったら こんぐらいのバリュエーションは許容されてもいいかなとか下限がこれぐらいかなってなんかふわっと 見えないときつい。結局決算で僕の周りでも本当に決算で10億行ったとかっていう人いっぱいいますけどそういう人達って確実に めちゃくちゃ正確な物差し持ってるんですよ。付け焼き刃の物差しじゃ戦えない。
  • センスじゃなくて、努力しようとしてる方向性が間違えてるんですよ多分。そういう方向性に成功してる人っていうのを見たことがない。そもそも論として決算またぐっていうのは基礎があった上での話だと思うから」

    「最初でちらっと来た時にそのコンセンサス の話があったと思うんですけど
    見た瞬間に僕らってストップ安の決算をいい決算だと思うことは100%ないんですよ。これ上かなと思った決算が、翌日下になった、はあってもストップ安の決算をいい決算って思うこと 100%ないんですよ それ外すことってない。

  • 決算をまたぐっていうことは「こうなったら勝てる」って予想してじゃあ次の 段階 でそれが出るかどうかっていう予想をするゲームじゃないですか。こうなったら勝てるってラインを基本外しちゃダメ。

  • 「勝敗が決まるラインがきちんと予想できるのが大前提でできた上で、じゃあその次で思ってた数字が出るかどうか。コレのほうが遥かに難易度が高い。もうなんなら9割ぐらいそれが大事なんで。まず基礎として「何が出たらどう動くか」っていうシナリオがちゃんと立てられていないといけない。」そのためには結局 色んな業種の色んな業態のこと知らないといけなくて。同業他社のPRであるとか今まで過去に許容されてきた同業のバリエーションであるとか知る必要がある。そのためには決算ガチャをする企業の決算のところだけ勉強してもダメで結局他の銘柄のこと知らないといけない。
  • だから四季報10回読めっていうのはそういうことなんです。結局基礎だからいろんな銘柄のことを知ってこういう会社があってこういうバリエーションで評価されてるんだっていうのを頭に入れていって…それで初めてじゃあこれってこういう会社だから同業他社より評価さ れるにはこれぐらいの成長が必要でとかいうのがわかるわけだよね。」
  • 「好決算って言われたら、なんか増収増益だったら好決算 とかって思ってる人いるんですけどそうじゃないですよね。

    ここからたとえ話なんですけど、大谷翔平がメジャーリーグで 最高額の契約しようとしてるじゃないですか。
    契約した次の年が仮に2割7分でホームラン20本だとして……これっていい選手かどうかって言ったら多分メジャーの全体とか平均で言ったら悪くない選手なんですよ。でも大谷にとって好決算かって言えば、大谷の年俸に見合った数字ではないじゃないですか。大谷はめちゃくちゃ期待されてる。その数字に全然と届いてない。だから それは一般的に良い選手の成績であったとしても 大谷翔平が出した決算としてはファンとしては球団としては絶望的な数字なわけですよ。Aバランスもそういうステージで 結局見られてるわけですよ視聴率とか考えた時に。

    要するにいい決算かどうかっていうのは「みんなが思ってるより遥かにいいものが出たかどうか」「期待してる以上のものが出たかどうか」ってことです。平均的な選手だったなら 打率2割7分で20本だったら御の字でいい決算だったってなるわけですけど結局今の株価っていうのがどういう年俸の選手か、どういう水準を期待されてるかっていうのを理解しておかないとダメなわけです。

  • 勝ってる人たちね、勝率100%かっていったらそんなことなくてむしろめっちゃ外すんですよ。ただ外すけど、

    ①負けのときは損失をできる限り少なく抑えて
    ②勝てる確率を少しでも上げて
    ③結果として当たる回数は半分なくても勝つ時の額を大きくする人もいれば
     当たる回数を少しでも増やしてパーセントで勝負する人もいる。

    ③についてはジャンルとしてパターンはあるけど勝ってる人はそうやってお金増やしてるんですよ。だからその五回勝負とかっていうのは発想がそもそも間違ってるんですよ。お金を増やすためのアプローチとして。

    それって何て言うのかな・・・「5打席でプロ野球ナンバーワン決めましょうよ」って言ったのと一緒。絶対無理でしょ? 5打席勝負で大谷翔平が一番になれるかってわかんないじゃないですかそういう話なんですね。コツコツ積み重ねた結果何百打席ってやった結果その差が出てくるんですよ。何回かやって外した当てたじゃない。そこには偶然というかランダム要素がある。でも外した時に普通の人ならこんだけ負けるところをこの人はこんだけで抑えたとか勝てる時に普通の人はこんだけしか買ってないところをちょっと多く積んだとか。そのコツコツした積み重ねが 結局長い時間で大きな差になるわけで。その 短期の5回で勝負しましょうよっていうのは発想を間違えてんですよ。

  • 当てたかどうかより、出たものに対してどういう アクションをするかの方がはるかに大事なんですよ。なのに出る目が当たることが大事 だと思ってるから間違えてんですよ」

 

 

四季報の読み方については書店にも多く並んでいますが、下記書籍が決定版だと思います。

ちなみに、ひんごさんの別note記事にまとめもありますので、こちらで大枠を掴むこともできます。

 

四季報の最新版は9月発売の2023年秋号。