下落相場でこそシンプルなプライスアクション主義のテクニカル分析を。

9月10月とSP500やナスダック、日経平均など株式指数は調整局面を迎えていますが、ダラダラと下げている時に、割安とばかりにロングポジションを取ると、ずるずると含み損を抱えたポジションが大きくなってしまうこともあります。そこで、値頃感をもとに逆張りで入るのではなく、シンプルにチャートの動きに沿ったトレーディングについてシバイヌおやびんさんがnoteで解説してくれています。今回は投資というよりトレーディングの話ですが、実例を元にわかりやすく解説してくれているため取り上げたいと思います。

著名投資家やアナリストが年末の株価目標の数値予想などを行いますが、実際に当てることは難しいです。そこでシンプルに値頃感の予想に頼らず、チャートの動きをベースに利食い・損切りルールを決めてトレーディングを行うことを推奨しています。

 

  • 基本として一番大切な点は日足の20日移動平均線(20MA)の向きでトレンドを判断すること。
  • ロングで入る場合、20MAは上向き(上昇トレンド)で、1σより上をバンドルウォークしていることが望ましい。(ショートの場合は逆で、-1σより下をバンドルウォーク。)
  • 上記を満たさないようなトレンドのない場合は、利食い(or損切り)を行い、ポジションを取らない。

 

これらのルールをベースに、最近の取引と照らし合わせて解説してくれたnoteがこちら。

ショートでのエントリーを例として取り上げていますが、

日足で下げトレンドであることを前提とし、

  1. バンドの中心線が下向き。ローソク足がその中心線を下抜けするところでエントリー
  2. ボラティリティトレードシグナルの売シグナルでさらに売り増し。
  3. 売りシグナルが消えたタイミングで利食い。ボトムよりは戻したところでの利食いとなるが、"頭と尻尾はくれてやれ"スタンスで、モーメンタムが有利なところだけでトレードを行う。


特に今のような調整局面では、"日足での20MAを下回ったら、上昇局面は終わったと判断し、ロングは保有しないこと”をルールとしています。レンジ相場になると損切りしたのにまた戻ってくるという結果になってしまいますが、それでも大幅な下落を防ぐ事のほうが重要と判断しています。

  • 日足20MAを上回っていること
  • VIXが18以下で安定していること

この2つ満たす局面のみ株式をロング。

 

ちなみに、おやびんさんはラリー・ウィリアムズの手法にも精通しており、Youtubeで下記書籍についての解説動画もアップされています。

 

有名な個人投資家であるBNF氏やSTF氏もチャートはシンプルにいいものを買うという話をしています。

 

11-1月まではシーズナリティの観点からは強い相場が期待されます。上昇トレンドに転換してからロングで入っても遅くはないので、焦らずじっくりと相場に向き合っていきましょう。