レイ・ダリオ氏 シリコンバレー銀行破綻の影響はさらに波及する

世界最大のヘッジファンドであるブリッジウォーターを創設したレイ・ダリオ氏が今回のシリコンバレー銀行(SVB)破綻に始まる金融危機について見解を述べています。

世界最大級のヘッジファンド運営会社ブリッジウォーター・アソシエーツを創業したレイ・ダリオ氏は、シリコンバレー銀行(SVB)の破綻は「炭鉱のカナリアだ」と述べ、「初期的な兆候を示しているこの動きはベンチャー界のみならず、より広い世界に波及効果を及ぼすだろう」と述べた

 

ダリオ氏自身のブログでSVB破綻について、債務サイクルに照らし合わせた分析が行われており、

  • SVBの破綻は、短期債務サイクル(約7年)における古典的なバブル崩壊時に起きる、非常に典型的なイベントである。
  • 信用拡大とインフレを抑制するための中央銀行による金融引き締めは、自己強化型の債務信用収縮を連鎖的に起こす。これは中央銀行が緩和的になるまで続く。
  • バブルになるセクターは毎回異なっており、2000年のITバブル、2008年の住宅不動産バブル。今回はSPACなどキャッシュフローがマイナスのベンチャー企業や高金利と金融引き締めに耐えられない商用不動産などの分野。

 

ダリオ氏の債務サイクルについては下記書籍にケーススタディと合わせて解説されています。