FED 市場予想通り0.25ポイントへの利上げ減速を決定。インフレ緩和について言及。

FOMCはFF金利を0.25ポイント引き上げ、4.5-4.75%とすることで決定しました。あと2回ほどの利上げが適切と言及したものの、家賃や賃金も減速されつつあるとインフレ緩和について明言しました。これを好感して、S&P500指数は+1%、ナスダックは+2%と大きく上昇しました。

FOMCが会合後に発表した声明では、「委員会はインフレ率を時間とともに2%に戻すべく十分に抑制的な金融政策スタンスを実現するためには、継続的な誘導目標レンジ引き上げが適切になると見込む」との文言が繰り返された。  

  一方で今回の声明は、利上げサイクルの終了が視野に入っている可能性があることも示唆。政策金利を「今後どの程度引き上げるか」を決定する上では、金融政策の累積的な引き締めを含む複数の要素に左右されると記された。従来は、そうした要素は今後の引き上げ「ペース」を決定する上で考慮するとしていた。

  会見でパウエル議長は「これまで金利を4.5ポイント引き上げてきた。あと2回程度の利上げで景気抑制的と考えられる適切な水準に達するだろう」と述べた。

 

そして今回のFOMC結果を受けて、ガンドラック氏がCNBCでコメントしています。

ガンドラック氏は、

  • パウエル議長が上昇し続けていた株価指数への牽制がなかった点に着目。
  • おそらく利上げは後1回で、25ptで停止を予想。このペースでいけば6月CPIは2.5%とインフレ抑制に自信。
  • 株や債券のここからの上昇は実質金利次第。FEDが重視している賃金データを注視する。
  • 株よりも債券を選好。割安外国株や金は良い。

 

さらに、トレーダーのミネルヴィニ氏は1/13付でサロンメンバーにbuyシグナルを出しています。これは高値圏であった2021年11月22日に出したSellシグナル以降で初めての変更です。ただ、まだボラティリティも高くポジションサイズは控えめにしておく必要がある。積極的に高値を追うことはしないとツイートをしています。

ミネルヴィニ氏が買い目線になったのは大きな転換点と言えます。ロング目線で押し目で丁寧に拾っていく形でのトレードが良さそうです。