マーケット

データセンターREITは売りか?それとも割安で"買い"の好機か?!

2022年も残り2ヶ月と少しとなりましたが、データセンターREITの株価は悪化の一途を辿っています。シンガポールREITを代表するKeppel DC REITも年初来で-28%も下落しています。 Jim Chanosの"データセンターREITは売り"というレポートは現在あたっており、業…

シンガポール中銀、金融引き締めを継続。シンガポールドルは103円台へ。

10/14、シンガポール中銀(MAS)は金融引き締めを継続し、今回で5回連続となりました。シンガポールドルは103.5円まで上昇しています。 MASは「シンガポールドル名目実効為替レート(SドルNEER)」として知られる政策バンドの3つのレバー(傾き、中央…

シンガポールREIT マーケット市況 10月レポート

シンガポールREIT市場全体での9月パフォーマンスの振り返りです。まれにみる最悪の月間パフォーマンスで、指数は暴落しました。シンガポールREITの専門家Kenny Loh氏の10月2日レポート分の要約を見てみましょう。 FTSE ST REITインデックスは先月末の792.62…

シンガポール政府系ファンド、日本の不動産に積極投資

シンガポールの政府系ファンドであるGICが日本の不動産に積極的に投資を進めています。西武HDが保有していたプリンスホテルなどの売却先はGICでした。沖縄のホテルなどの観光関連への興味を強めているようです。実はGICのみならず、コロナ禍で旅行業界が閑散…

米10年債利回り4%到達。住宅ローン金利は7%越え。英国はQTを延期しQE継続へ。

ついに米国10年債の利回りが4%に到達しました。それに伴い住宅ローン金利は7%を越えています。これにより一貫して株式・債券は下落しています。 8日の取引で米10年国債利回りが一時7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の4.015%と、2008年以来の…

年金を運用しているGPIFが海外不動産へ数千億規模のオルタナティブ投資実施

--2022/10/3更新-- 世界最大の機関投資家と言われるGPIFが海外不動産へのオルタナティブ投資を実施するというニュースが出ました。*オルタナティブ投資とは従来の株式・債券といった伝統的資産以外のアセットに投資することをいいます。 年金積立金管理運用…

新政権の減税政策への懸念によりポンド大幅下落。フラッシュクラッシュも発生。

イギリス・ポンドが歴史的な下落となっています。23日金曜のマーケットでトラス政権が大幅減税政策を発表したことで、さらなるインフレと、イギリス財政を懸念したマーケットが反応。一部トレーダーの間ではポンド・ドルでのパリティを目指すのではという話…

政府・日銀による24年ぶりの円買い為替介入

9/22は日銀政策決定会合でいつも通りの「現状維持」という黒田総裁の話で終わりでしたが、その後に政府・日銀によるドル売り円買いの為替介入が行われました。事前にレートチェックを行うなど介入への警戒感が高まってましたが、このタイミングで実行されま…

FOMC は予想通り0.75ポイントの利上げを実施。金融引締めを継続。

9/21にFOMCは0.75ポイント利上げを行いFF金利を3-3.25%としました。 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、金融当局としてインフレを退治する姿勢を鮮明にした。米連邦公開市場委員会(FOMC)は20、21両日に開催した定例会合で、主要政策金…

抜群の安定銘柄 Elite Commercial REITに買い推奨

米国CPI発表後、マーケットは下落基調を強めていますが、そのような環境禍の中、Elite Commercial REITに注目が集まっています。なぜこのREITに注目があたっているのか?それは抜群の高い安定性にあります。 イギリスに特化したElite Commercial REITはテナ…

米国CPI予想外の上昇。NYダウは1000ドル以上の暴落。さらなる下落に注意。

9/13に発表された米国CPIが予想外に上昇したことを受け、米国株式市場は大幅に下落しNYダウは1000ドル以上下げました。著名なファンドマネージャーは直近の株式市場の反騰に警鐘を鳴らしてきましたが、楽観的になっていた市場に改めてインフレ克服の困難さと…

歴史的円安はどこまで続くのか?構造的な背景について解説。JPモルガン佐々木融氏。

一時1ドル145円目前まで行くなど、円安が止まらない状況が続いており、最近メディアや投資セミナーなどでも多く取り上げられています。この歴史的な円安が続いている中、JPモルガンの佐々木融氏による楽天証券でのセミナーが9/9に実施されました。 1時間半に…

ARK Invest 9月Webinar 「インフレはすでに鈍化している。FRBの過度な金融引き締めに注意。」

ARKの9月Webinarの日本語版動画がアップされました。9/2のジャクソンホール会議後に収録されたものです。直近の株価下落につながっているインフレや金利上昇について語っており、今月以降の投資戦略を練る上で有益な内容です。ARKが投資しているハイグロース…

米国金利上昇はJリートにマイナス。資金調達に問題が出る銘柄も。

J REIT含め不動産に詳しい中山さんが金利上昇時のJリートについて解説をしています。15分程度の動画ですが、内容の濃い動画でした。 <米国金利上昇時のJリートのパフォーマンス> 4月にリリースされた日銀のレポート(FSR)では米金利1%上昇に伴いJリート指数は…

シンガポールREIT マーケット市況 9月レポート

シンガポールREIT市場全体での8月パフォーマンスの振り返りです。シンガポールの投資イベントでREITセミナーを実施しているKenny Loh氏の9月3日レポート分の要約になります。 FTSE ST REITインデックスは先月末の828.47から792.62と、-4.36%低下する結果とな…

シンガポールホテルの宿泊費が過去10年で最高レベルにまで上昇

ホテルREITにとって大きなニュースです。シンガポールのホテル1部屋あたりの平均宿泊費(ARR)がS$259と過去10年で最高レベルに達しました。リオープニングにより海外からの旅行者などが増えたためです。*9/2時点の1SGD =100円で換算すると約25,900円。 Singap…

1H22決算期のシンガポールREIT概況

直近(1H22)の決算期を終えたシンガポールREITの概況についてOCBC証券からレポートが出ました。 1H22シーズンのDPUのYoY成長率は平均で+8.7%,中央値で+2.8%にとどまった。 シンガポールREITインデックス(FTSE ST All-Share REIT Index)の時価総額加重平均での…

米債金利上昇による逆イールド拡大。REITにも逆風

ジャクソンホール会議でのパウエル講演後、金利は大きく上昇しており米国2年債は3.45%、10年債は3.1%を超えています。ドル高もさらに進み再度1ドル139円をつけています。 ジャンク債もジャクソンホール会議の前から資金流出が続き、今週に入ってからも大きく…

ARK Invest 7月Webinar 「米国株は底値圏にある」

ハイグロースのテクノロジー企業に投資を行っているArk Investの7月にリリースされた「Finding Growth | ITK with Cathie Wood」の日本語吹替版が日興アセットマネジメントよりリリースされました。 今回は相場の転換点ともなり得る事項について言及されてい…

シンガポール 金融引き締めを臨時決定

シンガポール中銀が14日、金融引き締めを臨時決定し、名目実効為替レートの政策バンド中央値を変更しました。これによりシンガポールドルは一時99.46円と100円にも迫る高値まで上昇しました。 シンガポール金融管理局(MAS、中央銀行)は14日、金融政策…

シンガポールREIT マーケット市況 7月レポート

シンガポールREIT市場全体での6月パフォーマンスの振り返りです。シンガポールでの投資イベントでREITセミナーを実施しているKenny Loh氏の7月3日レポート分の要約になります。 FTSE ST REITインデックスは先月末の853.56から807.47と、-1.61%低下する結果と…

キャピタランドがサービスアパート大手を買収し宿泊事業を強化

シンガポールの不動産大手キャピタランドがサービスアパート大手を買収しました。マーケットではリセッション懸念が出ているものの、事業拡大の好機と捉え、積極的に投資を拡大していく姿勢が見受けられます。 シンガポールの不動産大手キャピタランド・イン…

ドイツ エネルギー大手に公的支援検討

ドイツのエネルギー大手企業ウニパーがロシア天然ガスの影響により苦境に立たされており、公的支援検討を行っているようです。 ドイツ経済省は30日、「ドイツ政府とウニパーが安定化措置について交渉しているのは事実で、進行中だ」と発表文で説明。「その理…

ラリーウィリアムズ 米国株は上昇へと転換する

チャート分析で有名なラリーウィリアムズ氏が米国株は強気相場へ転換するとしています。特にシーズナリティを用いた相場予測について言及しています。 シーズナリティから判断し、 株式は3年間の強気相場の入り口にきている。 CPIはピークアウトし、インフレ…

原油・エネルギー株が下落。マーケットへの影響は?

6/17に原油価格が一時108ドル台まで急落しました。世界的な景気減速懸念と、バイデン政権が燃料輸出規制を出すのではという観測が流れたことが背景です。 原油価格下落に伴って米国エネルギー株も下落しています。エネルギーセクターETFが一日で-5.47%、直近…

日本国債をめぐる日銀 vs ヘッジファンド

6/17に日銀の金融政策決定会合がありました。スイス中銀が利上げを実施するサプライズもあり、「日銀も続いて方針を変更するのでは?」と今まで以上に注目を集めましたが、予想通りの「変更なし」という結果になりました。発表後、132円から135円まで一気に…

テスラ株は買い場か?!

2016年にテスラ株を買ったことで有名なロン・バロン氏。今回のテスラの株価のクラッシュは買い場になる可能性があるとブルームバーグにコメントを出しています。 資産家のロン・バロン氏は電気自動車(EV)メーカーのテスラ・モーターズが向こう10年から20…

ガンドラック氏 FRBの見通しに懐疑的。リセッションは避けられない。

6/15FOMC会合で0.75%の利上げが決定された後、ガンドラック氏がCNBCに出演しました。ガンドラック氏が以前から指摘している通り、今の金利水準ではインフレを抑えることはできない点を強調しています。氏のヘッジファンドであるダブルラインのモデルでは、イ…

Frasers Hospitality Trustが非上場化。

Frasers Hospitality TrustがFY2022Q4に非上場化することになりました。 下記のBloombergの記事にも出ていますが、価格は0.70SGDとほぼCOVID19前の価格水準での買付けとなります。 https://www.bloomberg.com/news/articles/2022-06-12/singapore-s-frasers-…

米国債 長短利回り逆転。リセッションリスク高まる。

米国2年債と10年債の利回りが逆転し、リセッションリスクが高まっています。 今週(6/14,15)実施されるFOMCで0.75%の利上げ予想が警戒され、米国債は逆イールドとなりました。発端は、先週発表されたCPI上ブレによりインフレの減速が見られなかったことにあり…