Keppel REITが2022 Q3決算を発表しました。手堅く成長しながらも、積極的な株主還元の見える良い決算でした。
NPI: S$132.6M (YoY +2.5%)
DI: S$165.4M (YoY +3.4%)
NPI, DI共に前年度比プラス成長を達成しています。
レバレッジ比率は38.4%, 借入金の平均金利は2.13%, 固定金利の占める割合は72%と健全な財務状況となっています。
また、サプライズとしては、2026年のREIT上場20周年記念として、5年間トータルで100M SGD(100億円相当)の特別配当を実施することを決めました。年間で20M SGDの特別配当が実施される形になり、これはマーケットにもかなり好意的に受け止められており、決算翌日(10/26)は一時5%以上の株価上昇となりました。
ポートフォリオの運用状況を見てみましょう。
ポートフォリオの占有率は96.8%と前四半期より1.3pt改善しています。オーストラリアの物件は90%に到達していないので、引き続きここの改善が課題となってきます。契約更新のRetention Rateは82%となっています。
オフィス賃料も値上げに成功しており、約9.2%上昇しています。
Top10テナントでオフィススペース(NLA:Net Lease Area)の40.5%、賃料収入の35.2%を占めています。オーストラリア物件では政府系がメインテナントである手堅さに変更はありません。
現在進行中のオーストラリア物件Blue&Williamの開発についても予定通り進行しており、2023年中頃に完成予定です。
今回の決算を受けて、アナリストも「Buy」評価としています。
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