シンガポール中銀、金融引き締めを継続。シンガポールドルは103円台へ。

10/14、シンガポール中銀(MAS)は金融引き締めを継続し、今回で5回連続となりました。シンガポールドルは103.5円まで上昇しています。

MASは「シンガポールドル名目実効為替レート(SドルNEER)」として知られる政策バンドの3つのレバー(傾き、中央値、幅)を通じて政策を調整しており、政策バンドの中央値を実勢水準にシフトさせることを決めた。バンドの傾きと幅は変更しないとした。

シンガポール通貨庁(MAS、中央銀行)は14日、為替管理政策(金融政策)の見直しに伴い、シンガポール・ドル為替レート政策バンドの中心値を引き上げると発表した。世界経済の見通しが悪化する中、インフレ対策を継続する。

シンガポールのインフレはまだ鈍化の兆しがなく、8月は前年比5.1%とさらにインフレが進んでいる状況です。昨日発表された米国CPIも予想を上ブレしていましたが、シンガポールも高いインフレが続いています。

 

シンガポールドルは年初の85.3円から103.5円と20円近く円安が進んでしまっています。ドル高と円安が同時に起きており、日銀の介入で状況は変わるのでしょうか。。ドル円も147円を超えており、1990年のアジア通貨危機時の水準を超えてきているため、再度の介入があるか注目を集めています。

シンガポールドル円チャート

 

前回の金融引き締め時の記事はこちら。3ヶ月前はシンガポールドルは100円手前でした。。