シンガポール 2022 Q2 GDP マイナス成長へ

シンガポール通産省(MTI)は8月11日(木)、今年の国内総生産(GDP)が3〜4%となり、従来の3〜5%の範囲から狭まる見通しであると発表した。さらに季節調整済みの前期比では、4~6月期のGDPは0.2%の微減となり、当初予想の0.9%を下回り、第1四半期の0.8%の拡大から一転して縮小した。

電子機器製造業の減速が下方改定の一因で、石油・化学製品の主要市場である中国の経済見通しが弱いことも、シンガポールの成長見通しを圧迫していると指摘した。貿易産業省のチーフエコノミストは「今年第3、第4・四半期にGDPが(前期比で)若干のプラス成長を回復するというのが現段階のベースライン予想だ。テクニカル・リセッション(2四半期連続のマイナス成長)は予想していない」と述べた。

 

2022 Q3の最新の予想では前期比(QoQ)+0.2% (+4.1% YoY)となっており、2期連続のマイナス成長とはなっていないものの、テクニカルリセッションとなる可能性も依然として残っています。ちなみに、米国は7/28に発表されたQ2のGDPが前期比-0.9%となり、Q1のQoQ-1.6%と合わせてテクニカルリセッションとなっています。