==2022/6更新==
シンガポールREITの中で規模的にも2トップともいえるAscendsとCapitaLand Integrated Commercial Trustのうち、今回はAscendasについてまとめたいと思います。
シンガポールREITの代表格であるAscendas ReitはIndustrial(産業系)のREITに属します。
保有物件もビジネスパークを中心とした超優良物件を保持しています。特に直近では物流施設の取得にも力を入れ、シンガポール・オーストラリアのみならず米国での物件取得も進めています。
シンガポールREITが誕生してから20周年を記念して作成された動画ですが、Ascendas REITの歴史がわかります。
時価総額:11,418 (S$ m) 約10,061億円 (2022.05.30時点)
<直近四半期(FY21)の実績 >
売上:1,226M $ (YoY +16.9%)
Net Property Income: 920M$ (YoY +18.6%)
DPU:15.2 (cents) (FY 21実績)
配当利回り:約5.9%
占有率:92.6% (QoQ -0.6%)
保有物件ポートフォリオの特徴:
・シンガポール,オーストラリア,米国, UKの4カ国に分散(シンガポール61% オーストラリア14% 米国 14% UK 11%)
・ビジネスパーク・サイエンスパークで全体の41%
・データセンターも9%保有。物流施設も24%まで拡大。
2022年では、物流施設(オーストラリア、米国)を新規取得することでポートフォリオの分散化を進めている。
物件の管理も上手く行っており、占有率も92.6%となっている。
シンガポール国外の投資が増えるにあたり、現地通貨での調達にこだわることで、ポートフォリオ全体でのNatural Hedgeを行い、為替リスク対策を行っている。
アジア系リートのETFではほぼ必ずといっていいほど組み込まれている銘柄であり、シンガポールリートの中でも投信及びETFからの資金流入があり、取引高も多いです。(逆に言うと、ベアマーケットによる投資信託・ETFからの資金流出が多くでた場合は株価にマイナスの影響があります。)アジアリート最大規模で安定性もあり、かつ6%近い利回りがあるので、長期投資にも向いています。アジアリートを始めたい方にはオススメの銘柄です。