【銘柄分析】Mapletree Logistics Trust :シンガポール最大の物流リート

<概要・特徴>

Mapletree Logistics Trustはシンガポール最大の物流リートで、大手Mapletreeがスポンサーです。2005年上場と歴史も長く、安定した実績を上げているリートです。

価格:1.78SGD  時価総額:8,549M SGD 配当利回り:5.1% (2022/8/29時点)

最新の1Q FY22/23決算も良好な結果で、直近過去5年の実績も申し分なく成長しています。

シンガポールのIndustrial reitは9銘柄あり、Mapletree Logistics Trustは2番目に時価総額の大きい銘柄となります。

 <Industrial reit 時価総額top3 (as of 2022/8/29)>

銘柄 時価総額 (m SGD)
Ascendas REIT 12,099
Mapletree Logistics Trust 8,549
Mapletree Industrial Trust 7,017

 

強みとしては、スポンサーが強力であり、良質な物件を持っている点があげられます。物流リートはコロナ以降、e-コマースの発展と共に時価総額を大きく上げてきましたが、その反動で2022年は人気に陰りが出て価格が低迷しています。

 

<ポートフォリオ>

保有物件はアジア+オーストラリアに分散されており、AUMベースでは20%がシンガポール、香港 22%, 中国 21%, 日本 11%となります。

物件の占有率は96.8%とどの国でも高い稼働率を維持しています。


<配当状況>

配当実績(DPU)も安定しており、右肩上がりで伸びています。

 

<テナント・リース状況>

アジア・オーストラリア各国に分散されていることもあり、テナントもしっかり分散化されています。また、リース期限についても分散がされています。

金利上昇リスクや為替リスクについてもヘッジをしており、特にインフレに伴う世界的な金利上昇についても80%ヘッジするなど耐性を高めています。

 

本記事で抜粋したスライドは下記IRサイトの資料を使用しています。

参照: Mapletree Logistics Trust IRサイト