【2023年版】シンガポールリートおすすめ銘柄 Top5

--2024/1/8更新--

オススメ銘柄やポートフォリオ戦略に大きな変更はありませんが、2024年版を以下に更新しています。

--以下は2023年版の記事です--

今回は2023年のおすすめシンガポールリート銘柄を考察したいと思います。シンガポールリート指数は2022年に-14.5%と大きく調整したことでバリュエーションの観点から多くの銘柄が割安となっています。

2023年も金利高止まりでリートに逆風環境となる可能性もあるため、高配当を維持しながら大型優良REITを中心としたポートフォリオを組むことを推奨します。おすすめ銘柄のTop5は下記となります。

  1. CapitaLand Integrated Commercial Trust (CICT)
  2. CapitaLand Ascendas REIT (CLAR)
  3. CapitaLand Ascott Trust (CLAS)
  4. Keppel DC REIT (KDCREIT)
  5. Keppel Pacific Oak US REIT (KORE)

これら5銘柄をポートフォリオとして組む場合の配分はCICT 30%, CLAR 30%, CLAS20%, KDCREIT 10%, KORE 10%です。この配分でも年間6%以上の配当収入を得ることができます。まずはCapitaLand Intengrated Commercial Trsut, CapitaLand Ascendas REITの2銘柄を中心にポジションを構築し、余裕が出てきたタイミングでトッピングの形で他3銘柄を追加していくのが良いでしょう。

 

1. CapitaLand Integrated Commercial Trust (CICT)

シンガポール最大のオフィス・リテール複合リート。オフィスなど物件クオリティが総じて高く、長期的に安定した銘柄です。最大時価総額ながらも配当利回りは5.6%をマークしているため、長期ポートフォリオの中心を担う銘柄となります。

 

2. CapitaLand Ascendas REIT(CLAR)

CapitaLand Ascendas REITは産業施設を中心としたIndustrial REITです。オフィスやリテールが景気の波に大きく影響を受ける一方、産業施設は比較的耐性があり底堅く推移することが期待されます。

 

3.CapitaLand Ascott Trust (CLAS)

CapitaLand Ascott TrustはHospitality系リートで2022年後半からリオープニングの流れに乗り業績が大幅改善しています。(Hospitality系リートは2022年では数少ない年初来プラスとなったセクターでもあります。)コロナ前の水準を目指していくとなると、今回取り上げた5銘柄の中でも株価の面で一番上昇する可能性があります。

 

4.Keppel DC REIT (KDCREIT)

シンガポール最大のデータセンターリートで、上場以来株価は右肩上がりでしたが、2022年は初めて30%近い暴落となりました。データセンターは長期的に高いニーズが想定され、特にBCP(事業継続性)の観点から、自然災害の少ないシンガポールにあるデータセンターは立地面での強みとなります。価格調整のおかげで、ようやく配当利回りが5.8%と上場時以来の高い水準となっているため、推奨銘柄に組み入れています。

 

5.Keppel Pacific Oak  US REIT (KORE)

2022年に米国利上げに伴い、株価が半値近くまで下落し、配当利回り10%を超える割安銘柄となっています。2023年は金利上昇余地も少なくドル高が反転する可能性があります。その場合、現在ディスカウントされている価格が一気に巻き戻り、大幅上昇となる可能性を秘めています。SGX上場の米国オフィスリートは3銘柄ありますが、その中でも最もLTVが低く、高稼働率を維持しているKeppel Pacific Oak US REITをここではピックしました。

 

この10年を見ても優良リートを安値で仕込める機会は多くないため、2023年は長期銘柄を仕込める良い機会となるでしょう。上記推奨5銘柄だけではなく、シンガポールリート全体の2023マーケットOutlookも追って見ていきたいと思います。

 

個別銘柄ではなく、マーケット全体に投資するインデックス投資を好む方にはETFという選択肢もあります。