ウォーレン・バフェット氏、長期的な米国経済の強さに言及。

ウォーレン・バフェット氏のバークシャー・ハサウェーが2/25に年次報告書を公開しました。下記、バークシャーのサイトで確認することができます。

BERKSHIRE HATHAWAY ANNUAL & INTERIM REPORTS

毎年注目のバフェット氏による"Letter"メッセージは全9ページ。

 

過去のLetterのエッセンスを下記まとめたTweet

 

バークシャーの年次決算は、2022年は$22.8 billionの損失(投資による評価損$53.6 billion)であった一方、通期営業利益は過去最高の$30.8 billionで、投資も積極的に行った一年となりました。特にエネルギー株のOccidental Petroleumは20%以上を保有する筆頭株主になるまで投資を拡大し、Q4からは会計処理上も持分法での計上となっています。さらに主力のAppleへの投資も大きく拡大し、ポートフォリオ全体の約40%を占めるほどまでとなっています。Letter内でも短期的な目先での株価下落は関係なく、長期的なアメリカの成長に自信を持っており、追い風である点を強調しています。

引用:Highlights From Warren Buffett's 2022 Letter | ZeroHedge

通期の株式取得額は$67.9 billion, 事業投資額は$10.5 billionで、この合計額は総資産の8.3%に相当し、金融危機のあった2008年の11.5%以来の高さとなっています。2022年末のキャッシュ残高は積極的投資により2021年末の$146.7 billionよりは減少したものの、$128.6 billionにもなっており、金利高の恩恵を受けたFY2022通年での金利収入も前年比で+186%の$1.1 billionと大きく増加しました。

前述のOccidental Petroleunmをはじめ、メディア企業のParamaunt Global, 建築材料メーカーのLouisiana-Pacific, PC大手のHP Incなどへの新規投資がありました。これらの投資と合わせて、2022年は自社株買いも$8 billion行っており、レター内でも自社株買いは株主還元の手法として有益である点を記載し、政府などの自社株買い批判について反論しています。

下記、ZeroHedgeの記事では、バークシャーの財務面についての詳細分析が記載されていますので、こちらも一読をお勧めします。