日銀政策変更せず現状維持

日銀は本日18日の金融政策決定会合で金融緩和策の現状維持を決めました。この結果を受けて一時131.5円台になるなど大幅に円安が進みました。日経平均は緩和継続ということで大幅上昇の650円プラスで引けました。YCC撤廃を期待して年明け以降好調であった銀行株はやや下げたものの、大きく下げ幅を縮め、高い需要が下支えとなっています。

読売新聞の”金融緩和策の点検”リーク以降、海外ヘッジファンドを中心に円買いが進み、10年債金利も上限の0.5%を連日超えてしまうという状況でした。YCC維持のために1営業日で5兆円以上指値オペの買い戻しを行うなど、持続性に疑問が残る状況は変わらず、いずれかのタイミングでの政策変更は不可避という話もあります。*下記ロイターの記事で各エコノミストの見解がまとめられています。

今後は、新総裁への思惑を含め、市場のYCCの修正観測が続くと考えられる。今会合の結果をもって修正観測は消えることなく、毎回の日銀会合ごとに「新しい動きがあるのでは」との市場の思惑が続くとみている。

今回の会合で政策変更がされなかったため、引き続き2月の次期総裁人事や3月の黒田総裁の最終会合に向けて、ヘッジファンドによる仕掛けが再度入るか注視しなければいけない状況が続きそうです。