米国債 長短利回り逆転。リセッションリスク高まる。

米国2年債と10年債の利回りが逆転し、リセッションリスクが高まっています。

今週(6/14,15)実施されるFOMCで0.75%の利上げ予想が警戒され、米国債は逆イールドとなりました。発端は、先週発表されたCPI上ブレによりインフレの減速が見られなかったことにあります。FRBはインフレ抑制のために、失業率の一時的な悪化や景気後退も許容する姿勢を見せており、株式市場には逆風となっています。S&P500指数も高値から20%の調整となり、定義上もベアマーケット入りとなりました。

 

為替の観点でもドル一強の傾向が見られ、FOMCで発表される金利見通しのドットチャートに注目が集まっています。昨夜は日本10年国債の利回りがYCC(イールドカーブコントロール)の上限である0.25%を大きく上回り、円安に歯止めがかかるか日銀の対応に注目が集まっていましたが、指値オペの増額と超長期債の臨時オペ通知と、一貫して利回りを下げる施策を行うアナウンスを本日出しました。ドル売りの為替介入も、米国財務省のコメントから判断するに実施が難しく、口先介入のみという、事実上の円安容認姿勢継続となりそうです。