世界最大ヘッジファンドを運営するレイ・ダリオ氏によるバブル指標分析のアップデートを公開しています。結論として、現在の株価はバブル感は払拭されているものの全体としてはまだ割高に見えるとの見解を示しました。
バブル指標を判定するにあたっての項目は以下6項目
1. 従来の価値評価指標での過去水準との比較(キャッシュフローベースでの現在価値や金利水準との比較など)
2. 持続不可能なマーケット状況(サイクル終盤、売上や利益の高い成長率を維持できないなど)
3. 新規の買い手(加熱しているマーケット下では新たな買い手が多くなる)
4. 強気(ブリッシュ)のセンチメント
5. レバレッジの状況(高いレバレッジを使って買い進めている)
6. 先物や投機的取引の状況
バブルの場合はこれら6項目が高い数値となる。
現状は直近でマーケットが大きく調整したこともあり、全ての項目でバブルとはなっておらず、比較的低い数値となっています。
特にTeslaやRokuなど新興テック株のバブルは弾けて大きく下落した。
バブルが弾けると、収まるまでに長い時間(1929年バブルは2年、90年代ドットコムバブルは1年)かかることがある。さらに、価格は正常な価格に落ち着くのではなく、適正価格よりも下に行き過ぎることが多いとコメントしており、現在のように株価が高値から崩れている場面では、ポジションサイズを小さくするなど徹底した管理を行う必要があります。