シンガポールの入国規制緩和。恩恵を受けるREIT銘柄とは?

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 シンガポールは4月1日から、入国制限を大幅に緩和しています。全世界を対象に、2回以上ワクチンを接種した証明書と、出発2日前以内のPCR検査または抗原検査の陰性証明書があれば到着時の隔離はなく、シンガポールを自由に旅行できます。*陰性証明書・ワクチン証明書と出入国カードについてはオンライン上で事前に提出可能。

日本に帰国する際には日本側での隔離期間は原則7日(3日以降に自主的に検査を受け陰性になった場合は自宅待機継続はなし。)となっていますが、少しずつ海外移動もしやすくなっています。

 

そこで、シンガポールは旅行者を増やすためのキャンペーンを先んじて打ち出しました。それが冒頭のウルトラマンとのコラボキャンペーンです。

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シンガポールの観光スポットを交えながらウルトラマンが怪獣と戦う動画もアップされています。

シンガポールは日本と異なり国土が狭いため、海外からの旅行者は経済を回す上でとても重要になってきます。特に影響を受けるのは、航空業界やホテルなどです。シンガポールREITではHospitality REITがホテルを含むセクターになります。J-REITと異なり、Residence(住宅)とホテルを所有している銘柄が多いです。全部で5銘柄あり、時価総額Top3は以下になります。

 

銘柄 時価総額 (m SGD) 配当利回り
Ascott Residence Trust 3,644 4.7%
CDL Hospitality Trust 1,600 4.3%
Far East Hospitality Trust 1,334 4.3%

*時価総額・配当利回りは2022/4/15時点

時価総額TopのAscott Residence Trustは世界各国に不動産を保有し、日本にも22物件保有しています。円安により日本の不動産は海外から見ると割安であり、取得を進めているシンガポールREITは多いです。

 

まだまだコロナ前の状況には戻っていないため、配当利回りは4%台と低水準ですが、今後旅行やビジネスの海外出張などが増えてくると、投資価格の上昇と配当改善の二重の恩恵を受けることができます。先日の航空会社やクルーズ会社の決算(デルタ航空やカーニバルなどの米国株)で旅行予約件数が増えているという発表が出ており、正常化に近づいています。

アジア圏では中国上海のロックダウンが続いているので、中国の状況が落ち着き次第、これらの銘柄への投資を検討を進めていけると思います。