テスラ株は買い場か?!

2016年にテスラ株を買ったことで有名なロン・バロン氏。今回のテスラの株価のクラッシュは買い場になる可能性があるとブルームバーグにコメントを出しています。

資産家のロン・バロン氏は電気自動車(EV)メーカーのテスラ・モーターズが向こう10年から20年に世界屈指の巨大企業になり、時価総額が20倍の約7000億ドル(約75兆円)に膨らむと予想した。

6/17の終値では$650と高値の$1243からほぼ半値近くの水準まで下落。「中国のサプライチェーン問題と生産面での課題により、今四半期は非常に厳しくなっている」との警告もイーロン・マスク氏の従業員向けメールで出ている他、人員削減もアナウンスされているなど業績悪化が見えている点も直近での買いが難しい要因となっています。

さらにテスラはビットコインを保有しているため、短期的なリスクとして評価損を抱える可能性がある点。2021年の高値圏で追加取得したものも多く、現在のBTC2万ドル割れ水準で約40%近くの評価損を抱えている。前回の記事でマイクロストラテジーについて記載したが、Squareも同様に20%以上の評価損を抱えているという情報も出ています。

 

一方、テスラは過去も大きなボラティリティで株価を上下させながら高値を伸ばしてきた点は、マネックス証券のコラムで岡本氏がデータを出しています。過去4度も半値近くまで下落したことがあります。

ARKのレポートでもテスラの成長性は高く評価されており、今後成長ドライバーとなってくるのは自動運転によるロボタクシー分野。現在行っているEVの生産・販売の7倍の企業価値をもたらすと算出。ロボタクシー業界自体がIT革命(1995-2005年)でもたらした年間GDP生産性へのインパクトを4倍以上上回るほどの巨大な産業になると見積もっている。現時点でどこまで成功するかは未知数ではあるが、ロボット分野にも参入することを発表しています。インフレによる労働賃金上昇を抑えていきたい世界のトレンドを考慮すると追い風の吹きやすい分野であることは明白です。

 

長期的に高い可能性を未だに秘めているテスラ。すぐに買い向かう必要はなくても、長期投資目線で引き続き注視し打診買いを進めていきたい銘柄です。