シンガポール大手Mapletreeが運用している3リートの中の1つ、Mapletree Commercial Reitの2017年第1四半期決算についてみていきましょう。
Mapletree Commercial REITはシンガポール最大のショッピングモールであるVIVO City、さらに大型ビジネスパーク含めたオフィス系物件を保有するREITです。
*写真はMapltree HPより:http://www.mapletreecommercialtrust.com/
今回の決算もよかったです。
株価: S$1.605 (as of 31 Jul 2017)
Q2
Gross Revenue: S$107M (YoY +38.8%)
Net property Income: S$ 84M (YoY +49.6%)
Destibutable Income: S$ 64M (YoY +48.2%)
DPU(配当金): 2.23 ( YoY +9.9% )
配当利回り:5.5%
ビジネスパークMBCⅠを取得したことにより、YoYでNPIが50%近く成長しています。1株あたりの配当金も約10%成長と、申し分ない実績です。
配当利回り5.5%とシンガポールREITの中では高くありませんが、トップクラスの優良物件を保持し、最高の安定性をもつ銘柄として魅力的です。
保持している物件は中心部に5物件で、そのうちVivo CityとMapletree Ansonはretailとオフィスを含んだ物件になり、残り3物件はオフィス・ビジネスパークになります。全てシンガポールでAクラスの物件です。
各物件の売上比率としては、VivoとMBCⅠの2物件で8割弱を占めますので、この物件の占有率など上手くコントロールできているかが重要な項目になります。
続いて占有率を確認しましょう。
98.1%と好調です。KEY物件のVivoとMBCは99%を維持しています。
総括して、優良物件を有し、マネジメントも上手く機能していることが、今回の好決算につながったと言えます。
資料:スライド