先月同様、毎月発行されている三井住友アセットのREIT市場動向が昨日リリースされましたので、内容を見ていきましょう。
<概況>
北朝鮮やシリアにおける地政学リスクのあった月でしたが、長期金利の低下により海外REITは好調に推移しました。一方、対照的にJ-REITは軟調に推移しました。
シンガポールREIT指数については前月比+2.3%と二ヶ月連続での上昇となっています。 直近1年で+10.7%,半年で+5.6%と現地通貨ベースで堅調な値動きです。
特に重要な指標であるイールドスプレッドについて確認してみましょう。
イールドスプレッドとは、「配当利回りと10年国債の利回りの差」であり、割安感割高感を計る指標として用いられます。この数値が大きいほど、割安感があるといえます。
4月末時点での数値は下記グラフの通りで、シンガポールREITのイールドスプレッドは3.7%と前月末時点の4.0%よりは減少したものの、引き続き高い数値となっており、投資旨みのある水準をキープしているといえます。
*ちなみに、J-REITもイールドは3.8%(前月末+0.2%)とシンガポールREIT以上に魅力的な水準になっています。
配当利回りが 6%弱のシンガポールREITはイールドスプレッドの観点からも依然として魅力的であると言えます。
出典:
http://www.smtam.jp/shared/pdf/report_column/HPREITreit20175.pdf