Keppel DC REIT 2023Q1決算

シンガポールREITを代表するデータセンターREITであるKeppel DC REITが2023Q1決算を発表しました。

Gross Revenue: S$70.4M (YoY +6.5%)

NPI: S$63.8M (YoY +6.3%)

DPU: 2.54 cents (YoY +3.0%)

中国データセンターの取得によりGross Revenue,NPIは+6%超えの成長となりました。費用も増加しているものの、それをカバーする増収でDPUも+3%となっています。

 

物件稼働率も98.5%と高い水準を維持しています。

話題のChat GPTの出現によりAI投資が活発化していることはデータセンター需要にとってはプラスで、今後も20-30%のマーケット成長が期待できます。

 

次に財務状況を確認します。米国ではシリコンバレー銀行破綻などの金融危機の次は商業不動産が厳しい状況になると言われており、オフィスだけでなく産業用施設も財務を強固にしておく必要があります。

GearingはQoQでは+40bpsとなっているものの、36.8%と低い水準で抑えられています。平均借入金利は2.8%。2023-2025年に借り換え期限を迎える割合も低いため、今の高い金利マーケット環境下でも耐性があると言えます。

 

現在の借入金は73%を固定金利としており、さらにナチュラルヘッジも効かせています。

 

最後に指標面を見てみましょう。

PBRは5年平均よりやや割安水準で配当利回りは5%となっています。今の不安定なマーケット環境の中でも安心して買い進めることができるリートです。

 

Keppel DC REITの銘柄分析記事はこちら。