シンガポールREITインデックスはここ数週間大幅に下げた後、米国CPI下落を受けて、ボトムから11%以上大幅に反騰しています。Kenny氏はこのリバウンドが続くと見ています。
Podcastの内容をまとめると、
- 直近、コロナショックのレベルまで下落していた。当時とは異なり、ビジネス状況・実績は問題ない。
- 金利上昇局面はすでに折り込んだ。リバウンドのモーメンタムは継続と予想。
- PBRや利回りの側面からも割安であり、長期投資を念頭にボトムフィッシングを勧めている。安全性の高い優良REITですら6-7%の配当利回りを得ることができる。
上記2年チャートを見てわかる通り、10月にコロナショックレベルまで暴落した後、シンガポールREITインデックスは底値から11%反騰している状況。
- 中国のリオープニングも近く、hospitality REITセクターにはさらに追い風になる。インフレに応じて、宿泊代も調整することができることも強み。実績面で一番安定しているのはIndustrial REIT。
- 金利が高いので、Gearing ratioが高い銘柄、Interest Coverage Ratioが低い銘柄は弱い。さらにこのタイミングで増資を行うREITは悪手。株価が下がる。
- 米国やヨーロッパに投資する海外REITも割安で、投資妙味あり。ポートフォリオに組み込むことで分散効果が期待できる。
- おすすめセクター:Industrial, Hospitality, Data Centre.
Q: Which sectors look particularly attractive to you? (12:23)
Typically, I have 3 different themes to investing.
First theme: If an investor wants really stable, predictable REITs, just stay with the industrial sector because industrial sector is normally stable. But you still have to look at REITs with a lot of business parks. Because if the tenants are SMEs, with the recession period, you’ll have a tougher time navigating the recession period. But those big MNCs like those in the tech sector, with good cash flows, they can continue operations and pay rental. With blue chip industrial REITs, you should be able to have very stable dividends.
Second theme: Reopening play. I’m banking a lot on China. When China ends lock downs, and tourists come out, there’ll be the revenge spending and revenge traveling phenomenon again. We’ve done it before, right? So we cannot underestimate the spending power of all those China tourists. Certainly that will help in the hospitality sector. For the Hospitality sector, we have to stay with those hospitality REITs that have very wide exposure to China tourists.
Third theme: Third will be more on eCommerce, because eCommerce and also digitalization of the economy, you cannot run from it. The world is going through technology transformation. Everything will be digitalised. So data centres are another area I’m looking at for growth purposes.
Kenny氏は、総じてここからのシンガポールREITには強気。2023年のパフォーマンスは期待できるとコメント。下記、過去15年のセクター別パフォーマンスで2022年は全てのセクターがマイナスでCashが最良のアセットとなりました。2008年や2018年などCashが上位に来ている翌年(2009,2019年)は株式やREITのパフォーマンは高くなり、REITはいずれも28%以上のパフォーマンスを叩き出しています。
インデックス全体が上昇する局面ではETFでマーケット全体に投資する手法が効果的です。米国株式インデックスの積立を行っている方も多いと思いますが、今のような割安局面でシンガポールREIT指数に投資するETFをポートフォリオに組み入れておくことは長期分散投資の観点からも良い投資対象になってきます。少額でシンガポールREITインデックスに投資できるETFでは、ライオンフィリップ S-REIT ETFもしくは日興AMアジアリートETFがオススメです。
それぞれのETFについては下記記事でまとめています。
ぜひ引用先のKenny氏のブログ・ポッドキャストも合わせて確認してみてください。12/1にはKenny氏による無料オンラインセミナーがありますので、シンガポールREITについて基礎から学ぶ良い機会になると思います。
引用:Money and Me: What happens after the recent S-REIT crash? - My Stocks Investing