ライオン フィリップ S-REIT ETF: シンガポールREITに幅広く分散投資できるETF

シンガポールREITに手軽に投資する方法としてETFがあります。ETFは少ない資金でもマーケット全体に分散投資することができる点で個別銘柄よりリスクも少なく、投資初級者にオススメです。今回紹介するLion-Philip S-REIT ETFはシンガポールREITインデックスをベンチマークとしたETFです。

Lion-Phillip S-REIT ETF

AUM: 285.1M SGD,  経費率 0.5% 

日本株や米国インデックスに投資するETFと比較すると経費率がやや高めです。基本的に新興国やREIT、コモディティなどに投資するETFをは経費率が高くなりがちです。①同じセクター内で経費率が低いもの、②インデックスとの乖離率が低いこと、③流動性が十分にあることがETFを選ぶ際の指針になります。この3点つの観点で、ライオン フィリップ S-REIT ETFは条件を満たしているといえます。

 

以前紹介した日興AMアジアリートとの違いは、香港など他のアジアリートを含むか、含まないかです。このLion-Philip S-REIT ETFはシンガポールREITのみに投資していますので、シンガポールREITへのピュアな投資という意味では、こちらのETFを選択するのがオススメです。

香港リート含めたアジアリートに幅広く投資できるETFの記事はこちら。

 

Morningstar®シンガポールREITイールド・フォーカス指数℠をベンチマーク指数としており、それに基づいたシンガポールREIT銘柄を組み入れています。2022年8月末時点での組み入れ銘柄リストは以下になります。

CapitaLand Integrated Commercial Trustが上限の10%組み入れでない点は意外でしたが、シンガポールREITの時価総額が大きいものを筆頭に幅広く分散されています。また、ベンチマークとの乖離率も小さく、適切に運用されていることがわかります。ここ1年のパフォーマンスはベアマーケット環境であるため-4%となっていますが、今後のマーケットの転換を受けて株価上昇が期待されます。

 

シンガポールREIT投資に興味はあるが、なかなか最初の一歩が踏み出せないという方は、こちらのETFを検討してみてください。

ちなみにシンガポール在住者の方がSGX上場ETFを直接買う際には、ティッカーコード"CLR"がこのETFになります。