ARK Invest11月度セミナーの日本語版動画がアップされました。直近の10月CPIがインフレ鈍化を示し、ナスダック始め株価が急騰しています。ARKの旗艦ETFであるARKKも11/10-11の2日間で20%も上昇しています。
今回のWebinarは”De-FAANG"がテーマ。*11/4の雇用統計後のタイミングでのインタビューとなっています。
- 中間選挙で保守派(共和党)への揺り戻しが出る。財政支出が2桁減速など、過去の中間選挙の時期とは違ったことが多かった。
- 今はボルカー時代よりも厳しい引き締め。来年その悪影響が出る。この時代に成長できる企業は破壊的イノベーション銘柄。
- ボルカー時代(1970年代)は15年間蓄積されたインフレ。今回は15ヶ月の金融施策によるインフレで内容が全く違う。今後急激にデフレ傾向に進む。ドル高もデフレの後押し。コモディティ価格も軒並み下落。オーストラリアが金利上昇を和らげたのも資源価格の下落と関係している。NIKEなど企業の在庫増加。家計貯蓄率も低下。住宅価格も下落。
- 雇用統計は強い。しかし先行指標を見ると、失業率は今後増えてくる。FAANGも人員削減をしている。今まではなかった。
- 金利上昇の市場への影響→企業の広告費削減。債券価格暴落。スプレッドはそこまで大きく上昇していないが、欧州銀行・米銀のCDSは上昇している。
- Bitcoinはイノベーションを起こしている。これからも勢いを増す。FAANGは破壊的イノベーションで破壊される側。
インフレ鈍化については、過去何度もキャシー氏が言及していた内容が実現してきています。ビットコインについては引き続き強気姿勢を継続しており、FTX事件の際も、コインベース(COIN)を買い増ししており、11/10-11の2日間で30%近く株価が急騰しています。これが一時的なマーケットのセンチメントによるものなのか、継続して価格が上がっていくのか判断が難しいところです。個人的には、短期的には買い向かいにくい銘柄であるし、他に割安優良銘柄はたくさんあるのでそちらに焦点を当てたいと思っています。