【銘柄分析】Lendlease Global Commercial REIT : 伸びしろ多大な小型リテールREIT

<概要・特徴>

lendleaseは2019年上場の比較的新しいREITで、シンガポールのショッピングモールをメインに投資しています。基幹物件である"313@somerset"はシンガポールのショッピング街中心地であるオーチャードエリアに位置する若者に人気のモールで、毎週末賑わいを見せています。時価総額はリテールREITの中でも小型の部類ですが、スポンサーであるLendleaseはパイプラインとなる物件を他にも保有しているため、スポンサー経由での新規優良物件取得が今後期待されます。(直近では2022年3月にシンガポール郊外のジュロンイーストにあるjemというショッピングモールを取得し、資産規模を約3倍まで増加させています。)

 

価格: 0.815 SGD 時価総額: 1,855M SGD 配当利回り: 5.95% (2022/9/9時点)

コロナの影響で低迷した2020・2021年から回復基調で、NPIはYoY +72.9%となっています。リテールは2022-2023年にかけて実績の大幅な改善が予想されています。DBSは"buy"rateでターゲットを1.10 SGDと上げています。

DBS Group Research analysts Geraldine Wong and Derek Tan have kept a “buy” rating on Lendlease Global Commercial REIT (LREIT) with an increased target price of $1.10 from $1.05.

To Wong and Tan, LREIT is a hidden gem with the potential to emerge as a strong contender within the retail S-REITs space. “With JEM in the bag, we believe that the risk-reward profile for LREIT has turned more favourable with higher growth visibility, riding on the rebound of its key assets 313@Somerset and JEM going forward,” the analysts say

 

<ポートフォリオ>

シンガポールのショッピングモールを2件、イタリア・ミラノにオフィスを1件保有しています。

物件評価額ベースでは2022年に新規取得したシンガポール郊外のJemが約2/3を占めます。イタリアのオフィスが占める割合は8%程度であるため、ほぼシンガポールリテールに投資するREITといえます。

物件稼働率も99.6%と高い数値を維持しています。どちらのモールも駅直結で利便性が高く、シンガポール内でも競争力のある物件です。

イタリア・ミラノにあるオフィスは資産額は大きくないものの、Grade Aのオフィスで稼働率も100%となっています。

 

<テナント・リース状況>

テナントの分散化、リース契約の分散化は上手くされています。リテールREITは景気の影響を受けやすいため、テナントを分散させることで景気に対するリスクヘッジをしています。

大型の物件を取得したことによりGearingは40%とやや高い数値となっています。今後金利上昇リスクもあるため、借入比率が高い点は配当にとってややマイナス要因となってきます。

金利上昇リスクについては、約59%の借入分を固定金利でヘッジ、ユーロの為替リスクはナチュラルヘッジで対応しています。

 

本記事で抜粋したスライドは下記IRサイトの資料を使用しています。

参照:lendlease IRサイト