Frasers Logistics がUKの物流施設への投資を拡大

Frasers Logistics & Commercial TrustがUKの物件を取得しました。金額は€101 million ($124 million)。2週間前にはオーストラリアの物流施設も新規取得しており、ポートフォリオ内の物流施設比率を高めています。

この買収により、ポートフォリオに占めるUKの割合は10.7%から13%へと上昇。Logistics & Industrialの占める割合は66.3%から67.1%へと上昇しました。FY22Q1時点では以下のようなポートフォリオで、全体の2/3がLogistics & Industrial,  1/3がOffice & Business parkとCommercialという割合です。国別ではオーストラリアが約50%、シンガポール 10%, 残りがヨーロッパとなっています。

 

海外物件、物流施設の取得というのはシンガポールREITで増えてきている傾向で、REIT Synposiumでも話が出ていました。物流施設はCOVID19以降に盛況であったセクターですが、勢いに陰りが見えています。REIT価格も調整が続いているなど、買い場とは言い難い状況です。配当利回りが6%越えてくるまでは静観でよいと思います。

 

ちなみに、Frasers Logistics & Commercial Trustは元々 LogisticsとCommercialそれぞれ別REITでしたが合併した結果できたREITです。Hospitality REITもありましたが、そちらは非上場化するなど、戦略的に体制を整えています。