Alipayで知られるAntグループがシンガポールでデジタル銀行を設立すると発表しました。
ジャック・マー率いるAnt Groupは2020年に上海と香港市場での上場を予定していましたが、直前で中国政府当局からの調査により上場延期となりました。その後、中国テック企業全体に規制などの逆風となる環境が続き、アリババやテンセントの株価も低迷が続いています。
今回の発表は、以下の通り、停滞していた海外事業を拡大させる一手となりそうです。
6日の発表によると、アントはシンガポールでデジタルホールセール銀行業を手がける子会社の「ANEXT Bank」を設立し、地域の中小企業に金融サービスを提供し、特に国境を越えて事業を展開する企業を支援するという
特にシンガポールでは、ShopeeなどのE-commerceを行っているSeaや、配車サービスを行っているGrabなどテック企業による銀行業務のライセンス取得が活発化しています。日本でもPaypayやLINEが銀行・証券ビジネスを拡大していますが、シンガポールでもテック企業によるFinTech革命がさらに進んでいきそうです。