昨年からのCOVID19より低迷していたリート市場ですが、今年に入ってから指数・配当金共に復調してきています。
今ちょうど決算発表期に入っているので、1-3月期の決算の状況を見ていきましょう。
https://www.businesstimes.com.sg/companies-markets/14-s-reit-dpus-up-average-31-year-on-year
現在までに決算発表されているシンガポールリート14銘柄の平均で、配当金がYoY+31%となっています。
REIT投資家にとっては、配当金でのIncome gainを重視している投資家が多いため、これは朗報といえます。
昨年のコロナ禍の状況では、シンガポール政府の意向もあり、テナントへの家賃を大幅減額もしくは0とするケースが多く、特にリテール(ショッピングモールなど)やオフィスREITの配当は下がった状態でいました。*ホテルREITについては言及するまでもなく壊滅状態でしたが。。。
<YoY 伸び率 上位5銘柄>
SPH Reit (+313.3 per cent), Mapletree Commercial Trust (+57.9 per cent), ARA Logos Logistics Trust (+35.7 per cent), Frasers Centrepoint Trust (28.4 per cent) and Keppel DC Reit (18.1 per cent).
上位にはリテール銘柄がランクインされています。
<現時点でのオフィス、リテール、インダストリアルの3セクターでの状況>
出典:OCBC Investment Reserch
オフィスセクターは平均利回り7%台、リテールやインダストリアルについても平均で6%以上の利回りを維持しています。
各国10年債利回りとの比較においては、シンガポールリートの割安度はやや後退した印象があります。引き続き決算を確認し、配当金上昇後ベースでの利回りを反映した上での比較を改めてしたいと思います。