CapitaLand Mall Q4 堅調な決算

2018年に入ってからもうすぐ一カ月となりますが、世界的にどのマーケットも堅調な株価推移が続いています。シンガポールRIETも例に漏れず、上々な推移となっています。

 

今月続々と発表されている四半期決算の中、S-REITでRetail最大のCapitaLand Mall の決算を見ていきましょう。

 

f:id:kentarocku:20180128155026p:plain

総括して、堅調な決算でした。

株価: S$2.05 (as of  23rd Jan 2018)

Q4

Gross Revenue: S$172.4M (YoY +1.8%)

Net property Income: S$ 119.3M (YoY +2.6%)

Destibutable Income: S$ 102.9M (YoY +0.8%)

DPU(配当金): 2.9cents ( YoY +0.7% )

配当利回り:5.6%

 

 

大型リートということもあり安定的で大きな伸びではありませんが、着実にYoYを伸ばしています。

 

FY2017通期としては

f:id:kentarocku:20180128160046p:plain

・DPUはYoYで+0.4%と成長している

・一方Gross Rev(売上)とNet Property Income(利益) 共にYoYでマイナスとなっている。

の2点がポイントです。

 

Gross revenueがYoYで下がっている要因として、Funanがリノベーション中という点もありますが、下記のグラフでも記載の通り、既存モールでのYoYマイナスも目立っています。

 

f:id:kentarocku:20180128160417p:plain

 

 占有率については、99.2%と大幅に改善傾向を見せており、良い結果です。

f:id:kentarocku:20180128160800p:plain

 

さらに良いニュースとしては、現在建設中のFunanにコワーキングスペースで有名な「WeWork」が入ることが決定したようです。旬な会社の入居はブランディングの面からもプラスですね。

 

シンガポールの好調なマーケット状況と合わせて、建設中のFunanが完成されれば、配当金もさらに上乗せされることを考えると、配当利回りが5.3%を割るまでは、割高感の少ない投資対象と言えます。

ただ、割安感と意味では少々弱いですね。価格が2017年で下がったJ-REITのほうが指標面では割安です。