2018年に入ってからもうすぐ一カ月となりますが、世界的にどのマーケットも堅調な株価推移が続いています。シンガポールRIETも例に漏れず、上々な推移となっています。
今月続々と発表されている四半期決算の中、S-REITでRetail最大のCapitaLand Mall の決算を見ていきましょう。
総括して、堅調な決算でした。
株価: S$2.05 (as of 23rd Jan 2018)
Q4
Gross Revenue: S$172.4M (YoY +1.8%)
Net property Income: S$ 119.3M (YoY +2.6%)
Destibutable Income: S$ 102.9M (YoY +0.8%)
DPU(配当金): 2.9cents ( YoY +0.7% )
配当利回り:5.6%
大型リートということもあり安定的で大きな伸びではありませんが、着実にYoYを伸ばしています。
FY2017通期としては
・DPUはYoYで+0.4%と成長している
・一方Gross Rev(売上)とNet Property Income(利益) 共にYoYでマイナスとなっている。
の2点がポイントです。
Gross revenueがYoYで下がっている要因として、Funanがリノベーション中という点もありますが、下記のグラフでも記載の通り、既存モールでのYoYマイナスも目立っています。
占有率については、99.2%と大幅に改善傾向を見せており、良い結果です。
さらに良いニュースとしては、現在建設中のFunanにコワーキングスペースで有名な「WeWork」が入ることが決定したようです。旬な会社の入居はブランディングの面からもプラスですね。
シンガポールの好調なマーケット状況と合わせて、建設中のFunanが完成されれば、配当金もさらに上乗せされることを考えると、配当利回りが5.3%を割るまでは、割高感の少ない投資対象と言えます。
ただ、割安感と意味では少々弱いですね。価格が2017年で下がったJ-REITのほうが指標面では割安です。